「祖父の時代の子育て」須藤功 草の根出版社 2001年 ①

今回は 須藤功さんの
「祖父の時代の子育て」を紹介します

須藤功さんは 1938年生まれの 民俗写真家
日本観光文化研究所で 宮本常一さんと 全国をまわり
たくさんの民俗写真を残されています


「祖父の時代」とは 
現在70代の須藤さんのおじいさんの時代のこと


今回紹介するのは
◇我が子を抱く夢


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『性におおらか』な一面も!」
- 宮本常一さんの『忘れられた日本人』からもわかりますね

・「『貧乏人の子だくさん』はどうして大勢の子を育てることができたのか」
・「さささやかでも似たような村(近隣)の人々の助け合いがあったから」
- わたしが小さな頃は 農作業の「ゆい」があったのを覚えています
  子どもの頃 近所の怖いおじさんに よく怒られたものでした 
 

「男女の産み分け」
そのようなことが信じられていたのですね



今 記録に残しておかなくては 
いつか忘れ去られてしまうことが多いように思います

わたしは わたしなりに土地のこと 小さな頃のことを
調べたり 思い出したりして 少しずつ記録をし始めました
これから気負わず少しずつ進めていこうと思っています



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 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
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 詳しいことはホームページをご覧になってください
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☆「祖父の時代の子育て」須藤功 草の根出版社 ① 2001年

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◇はじめに
○出産  昔はひたすら神仏に頼るしかなかった

   → 日・月・年による産育の習俗と儀礼
  


○子だくさん 
   →「自分のことは自分でしなければならない」という自覚



高度経済成長以前(昭和35年より前)




◇我が子を抱く夢
○日光東照宮 
   産の宮 金精大明神

「香車」ひたすら前 ~ お産がひたすら進んで軽く済むように

「底なし柄杓」 群馬県産泰神社、東京府中市・大国魂神社
=安産祈願


○「子宝の湯」温泉地 
   金精様 男根形=子宝の象徴

日光  群馬県国道120号線金精峠を越える道

峠~中禅寺湖、男体山

金精様のお宮多し


○子だくさん 
 「貧乏人の子だくさん」はどうして大勢の子を育てることができたのか
福島県下郷町大内 昭和44(1969)宮本常一研究所長


トリアゲババ(産婆)聞き書き
生みわけの方法 
         男の子~朝方、男が左側にいてやる

     女の子~宵に右側でやる


○ヨバイ風俗 
  結婚することになった娘が忍び込んだ男に
 → 紺色の足袋「こんたびかぎり」

    雑巾と箒  「雑巾はべったりだから村長になれるが
            箒は目こぼしがあって村長にはなれない」

      
○上に立つにも夜這いの甲斐性のもの
「ヨバイ」-「夜這い」ではなく「呼び合う」から



本当にヨバイがなかったらその村はよほど厳格な年よりがいたか、
   かなりいぶつな村


「性におおらか」な一面も!


「さささやかでも似たような村(近隣)の人々の助け合いがあったから」



食事時に隣の子がいれば我が子と同じように茶碗
そのかわり、いたずらや悪いことをしたときはどこの子であろうと叱
   りとばした


○男の役割 妊娠 身持ちになった 身籠もる

  千葉-オドシハジメ 
  栃木-オトシタ 
   「オト」=幼いもの


戌の日に帯祝い 犬は産が軽い

「産土様」-妊婦の実家からの帯を産婆が
食べやみあり

男女 一般に顔が優しいと女、きつければ男
 左腹なら男、右腹なら女

 
  秋田「夫婦の年齢に1を加えて3で割り割り切れると女
      割り切れないと男」(逆の所も)


    
○妊婦に体を動かすようにして「胎児を小さく」
→ 夜足を伸ばして寝るのを禁じた場所さえある


○産小屋 
  ユヤ タヤ ウブヤ

一週間程

産小屋は2番目の子から(最初の子は実家)

昔は産婆が一般的

中腰 天上からの一本の綱を握って力む

難産 ~ 呪いに臼を抱かせた

  「へその緒」×切る ○つぐ
金物は× → 竹べらや葦の葉で
  なくすとその人の精が抜ける
     急痛 煎じて飲ませると一度は命を取り留めるとも
    母が死んだとき柩に入れるとあの世で産んだ子の数の証明

臍帯血で注目
  → 母親の喫煙化のため糸のように細いものも


○産神は山の神
渥美  産土神 → 産神

産婆  分べん介助 + 生存保証・宗教的役割
産婆が自分の家から小石を持ってきてまた持ち帰る

  群馬県 産神を山の神に 十二様
山の神を迎えない限り出産はできない
山の神は女の神様

  産神を便所神や道祖神にしたところも… 阿蘇・箒神


○出産のケガレは血のケガレ
受胎 ~ 出産までの神秘さに対する畏れ
「赤日」「赤不浄」

          ↑↓

        死は「黒日」「黒不浄」

   出産のあった一日集落全員が野良仕事、漁業、山仕事などを休むところも
  あり、神社にも行かないと言うところもある



    静かに祈る瞬間

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