「検証 学力向上―『隂山メソッド』の現場がわかる」出来斉 プレジデント社 2005年①(前) /読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑮【再掲載 2014.8】
今回は、出来斉さんの
「検証 学力向上-『隂山メソッド』の現場がわかる」の紹介1回目(前)です。
出版社の紹介には
「隂山メソッドで子どもたちはどう変わりうるのか? という現在進行形
のプロジェクトを1年半の歳月をかけて密着取材! 隂山式学習法の本
質は『子どもたちの可能性を伸ばすためには、なんでもする、何でも試
みる』ということに尽きる。『すべて子どもたちが教えてくれました。
百ます計算だって、上手く指導するコツをつかめば、子どもたちは飛躍
的に伸びていく。問題は、その時、伸びたら次にどうするか。教える側
に次の一手がないと、子どもたちの成長はそこで止まってしまうのです』
と語る。ひたすら目の前の子どもたちを見つめ、子どもたちと苦楽をと
もにする。理論を超えた実践家としての日々の取り組みが、いま明らか
になる。この取り組みは、単に一土堂小学校の事例として捉えるのでは
なく、『子供の潜在能力を引き出す為には、子供とどう向き合えばいい
か』という普遍的なテーマに対しての答えとなろう。親は必読、先生も必
読の書である。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「その瞬間を見逃さない子どもを見る眼力 - 教師に」
・「世の中には優れた先生がいっぱいいます
- 齋藤喜博、東井義雄、大村はま」
・「緊張と弛緩、真面目と不真面目、聖と俗、緩急、強弱、濃淡、大小」
・「あすがある あさってがあると考えている間は なにもありはしない
かんじんの 今さえないんだから」
もう一つ、再掲載になりますが、
「遠藤周作さんはこんなことを」⑮を載せます。
切り取られたことばばかりですが、
遠藤さんが伝えたいことがはっきりわたしに届くようです。
昨朝、初日の出を見に徒歩で前浜に行きました。
よい天気で美しい日の出を見ることができました。


地元の自治会の方々による豚汁のふるまいをいただき、あたたまりました。

☆「検証 学力向上―『隂山メソッド』の現場がわかる」出来斉 プレジデント社 2005年①(前)

◇元気な学校
隂山英男
1958年 兵庫県朝来郡和田山町生
八鹿高校 → 岡山大文法
尾道市立土堂小学校
出身 高橋源一郎、林芙美子、大林宣彦
「百ます計算」
「憲法」
「暗唱」
「辞書引き授業」
辞書で見つけた子から起立音読
「指名なし発言」
|
「学力の基礎を鍛え落ちこぼれをなくす研究会」(落ち研)岸本裕史
|
「学力の基礎を鍛えどの子も伸ばす研究会」(学力研)
教師
- 「その瞬間を見逃さない子どもを見る眼力」
◇隂山批判
でもしか先生
門前払い
山口小学校
奇妙なクレーム
教育界の閉塞された硬直性
「世の中には優れた先生がいっぱいいます」
齋藤喜博、東井義雄、大村はま
◇驚愕の作文
芥川賞作家の特別授業
「手書き」と「パソコン」で質に大きな変化
テーマ「学校の中で好きな場所嫌いな場所」
リズム感あふれる文章
- 暗唱
◇全授業完全目撃
興奮の研究発表会
学校の中の温度差
教師たちが忘れていたこと
◇親も変わった
初めての卒業式
保護者の全員参加
◇百ます・暗唱・辞書引き
教育の鉄人
東京板橋 新河岸小学校
2004.1.30研究発表会
杉渕鐵良
『家庭楽習でわが子は変わる』
◎ 音読
◎ 十マス計算 縦一列10個
教室の片隅に加減乗10マスプリント
◎ 辞書引き
◎ 表現読み
◎ 指名なし発言
チャレンジタイム 漢字計算音読
毎週火木金15分間を基礎の時間に
緊張と弛緩、真面目と不真面目、聖と俗、緩急、
強弱、濃淡、大小
|
◎ ごった煮とスピード
子どもたちを夢中にさせる仕掛け
杉渕
「子どもたちをアキさせないように工夫を凝らした授業作り」
教育版総合芸術
教師道 = 「教育の鐵人」ホームページ
兵庫県城崎郡日高町立三方小学校
三方小 西村徹
1972 東井義雄校長(八鹿小学校)
最後の卒業生の一人
東井の色紙
「あすがある
あさってがあると考えている間は なにもありはしない
かんじんの
今さえないんだから」
公教育の闇
富山県
- 富山市立五福小学校
五福小学校・杉田久信校長
中井隆司教諭
『シュプレヒコール脚本集』玉川大学
シュプレヒコール劇
闇
X氏
~ 「総論反対 各論無視」
福岡県芦屋町立東小学校 桑原健介
「おじさん取材は上手くいったの?」
☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑮【再掲載 2014.8】

◇「愛する勇気が湧いてくる本」 三笠書房 1998年 3
□誰も知らないあなたの秘密
人間の心は実に危険に満ちた一触即発の爆弾を抱えている
悪魔より善魔がたくさんいるいると見る。
日本の汎神論 - 対立と対決がない
神と人間との距離がないから
∥
神々は人間の拡大か延長かのいずれか 人間は全体の一部
対決のかわりに美・調和を道徳規範に
|
日本人のモラル観
- 他人に対する調和 社会との調和 国家との調和
|
日本人の心には形而上学的な意味での善も悪もなかった
罪は救いの可能性を持っているが,悪は罪とひたすら違い墜ちる
こと。
我々の人生には無駄なものは何一つない。(モーリヤックの小説)
□本とのつきあい方人生の深め方
いい本はおいしいが、国語教育はおいしい文章をまずく読ませる
やり方のような気がする。カロリー(= 材料)ばかり分析している
からだ。いい本がおいしいことを感じさせないようにしている。
弥次さん・喜多さん
二人は寂しいから酒
寂しいから威張る
寂しいからぐうたらに憧れる
根無し草人間の劣等感
= お人好し + 小ずるさと + 劣等感
□考え方の落とし穴
幼児教育の第一歩
本というものがなかったら寂しいなという気持ちにさせること。
← 子供たちが楽しいと思うことを
子どもの教育
厳しくするときは厳しく
ポカンも大事
- 空想 夕暮れの西空に感動させること
しつけは家庭
世の中には完全な劣等生などはいない
□「大人になる」ということ
欠点があればこその性格
欠点の中にこそ その子の長所が
劣等生
彼の中に埋もれている美点を隠された才能を教師と大人が発見
してやる
隠れた美点に水を掛け肥料を与えて育ててやる
大人である精神的条件
前述
教育とは結局
- 他人からしてもらうものでなく、
自分が自分にすることである
教育だけにはその家庭の事情が何であれ社会的差別があってはならぬ
「畏れを知る」若い者は戦後すぐ畏れを知らぬ人間に変わってしまった
不真面目さはある意味で心をゆるめることである・心をリラック
スさせる本能的な姿勢である。
□人生どう転んでも同じ
母親とは子どもを絶えず叱るために存在しているようなものである。
子どもを叱るとき
① いわゆる「いい子」になるために友達の悪口や告げ口をした
とき
② 身体の不自由な人を見つめたとき
③ 叱られないために嘘をついたとき
日本人は個人の責任で生きることにまだ熟していない。というよ
り今でも個人よりは家族との結びつきで生きている日本人が多い。
夫としての力を持て。文化人は皆無責任な理想ばかりである。
それもいいじゃないか。どうせ人生,どう転んでも人生だからな。
「検証 学力向上-『隂山メソッド』の現場がわかる」の紹介1回目(前)です。
出版社の紹介には
「隂山メソッドで子どもたちはどう変わりうるのか? という現在進行形
のプロジェクトを1年半の歳月をかけて密着取材! 隂山式学習法の本
質は『子どもたちの可能性を伸ばすためには、なんでもする、何でも試
みる』ということに尽きる。『すべて子どもたちが教えてくれました。
百ます計算だって、上手く指導するコツをつかめば、子どもたちは飛躍
的に伸びていく。問題は、その時、伸びたら次にどうするか。教える側
に次の一手がないと、子どもたちの成長はそこで止まってしまうのです』
と語る。ひたすら目の前の子どもたちを見つめ、子どもたちと苦楽をと
もにする。理論を超えた実践家としての日々の取り組みが、いま明らか
になる。この取り組みは、単に一土堂小学校の事例として捉えるのでは
なく、『子供の潜在能力を引き出す為には、子供とどう向き合えばいい
か』という普遍的なテーマに対しての答えとなろう。親は必読、先生も必
読の書である。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「その瞬間を見逃さない子どもを見る眼力 - 教師に」
・「世の中には優れた先生がいっぱいいます
- 齋藤喜博、東井義雄、大村はま」
・「緊張と弛緩、真面目と不真面目、聖と俗、緩急、強弱、濃淡、大小」
・「あすがある あさってがあると考えている間は なにもありはしない
かんじんの 今さえないんだから」
もう一つ、再掲載になりますが、
「遠藤周作さんはこんなことを」⑮を載せます。
切り取られたことばばかりですが、
遠藤さんが伝えたいことがはっきりわたしに届くようです。
昨朝、初日の出を見に徒歩で前浜に行きました。
よい天気で美しい日の出を見ることができました。


地元の自治会の方々による豚汁のふるまいをいただき、あたたまりました。

☆「検証 学力向上―『隂山メソッド』の現場がわかる」出来斉 プレジデント社 2005年①(前)

◇元気な学校
隂山英男
1958年 兵庫県朝来郡和田山町生
八鹿高校 → 岡山大文法
尾道市立土堂小学校
出身 高橋源一郎、林芙美子、大林宣彦
「百ます計算」
「憲法」
「暗唱」
「辞書引き授業」
辞書で見つけた子から起立音読
「指名なし発言」
|
「学力の基礎を鍛え落ちこぼれをなくす研究会」(落ち研)岸本裕史
|
「学力の基礎を鍛えどの子も伸ばす研究会」(学力研)
教師
- 「その瞬間を見逃さない子どもを見る眼力」
◇隂山批判
でもしか先生
門前払い
山口小学校
奇妙なクレーム
教育界の閉塞された硬直性
「世の中には優れた先生がいっぱいいます」
齋藤喜博、東井義雄、大村はま
◇驚愕の作文
芥川賞作家の特別授業
「手書き」と「パソコン」で質に大きな変化
テーマ「学校の中で好きな場所嫌いな場所」
リズム感あふれる文章
- 暗唱
◇全授業完全目撃
興奮の研究発表会
学校の中の温度差
教師たちが忘れていたこと
◇親も変わった
初めての卒業式
保護者の全員参加
◇百ます・暗唱・辞書引き
教育の鉄人
東京板橋 新河岸小学校
2004.1.30研究発表会
杉渕鐵良
『家庭楽習でわが子は変わる』
◎ 音読
◎ 十マス計算 縦一列10個
教室の片隅に加減乗10マスプリント
◎ 辞書引き
◎ 表現読み
◎ 指名なし発言
チャレンジタイム 漢字計算音読
毎週火木金15分間を基礎の時間に
緊張と弛緩、真面目と不真面目、聖と俗、緩急、
強弱、濃淡、大小
|
◎ ごった煮とスピード
子どもたちを夢中にさせる仕掛け
杉渕
「子どもたちをアキさせないように工夫を凝らした授業作り」
教育版総合芸術
教師道 = 「教育の鐵人」ホームページ
兵庫県城崎郡日高町立三方小学校
三方小 西村徹
1972 東井義雄校長(八鹿小学校)
最後の卒業生の一人
東井の色紙
「あすがある
あさってがあると考えている間は なにもありはしない
かんじんの
今さえないんだから」
公教育の闇
富山県
- 富山市立五福小学校
五福小学校・杉田久信校長
中井隆司教諭
『シュプレヒコール脚本集』玉川大学
シュプレヒコール劇
闇
X氏
~ 「総論反対 各論無視」
福岡県芦屋町立東小学校 桑原健介
「おじさん取材は上手くいったの?」
☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑮【再掲載 2014.8】

◇「愛する勇気が湧いてくる本」 三笠書房 1998年 3
□誰も知らないあなたの秘密
人間の心は実に危険に満ちた一触即発の爆弾を抱えている
悪魔より善魔がたくさんいるいると見る。
日本の汎神論 - 対立と対決がない
神と人間との距離がないから
∥
神々は人間の拡大か延長かのいずれか 人間は全体の一部
対決のかわりに美・調和を道徳規範に
|
日本人のモラル観
- 他人に対する調和 社会との調和 国家との調和
|
日本人の心には形而上学的な意味での善も悪もなかった
罪は救いの可能性を持っているが,悪は罪とひたすら違い墜ちる
こと。
我々の人生には無駄なものは何一つない。(モーリヤックの小説)
□本とのつきあい方人生の深め方
いい本はおいしいが、国語教育はおいしい文章をまずく読ませる
やり方のような気がする。カロリー(= 材料)ばかり分析している
からだ。いい本がおいしいことを感じさせないようにしている。
弥次さん・喜多さん
二人は寂しいから酒
寂しいから威張る
寂しいからぐうたらに憧れる
根無し草人間の劣等感
= お人好し + 小ずるさと + 劣等感
□考え方の落とし穴
幼児教育の第一歩
本というものがなかったら寂しいなという気持ちにさせること。
← 子供たちが楽しいと思うことを
子どもの教育
厳しくするときは厳しく
ポカンも大事
- 空想 夕暮れの西空に感動させること
しつけは家庭
世の中には完全な劣等生などはいない
□「大人になる」ということ
欠点があればこその性格
欠点の中にこそ その子の長所が
劣等生
彼の中に埋もれている美点を隠された才能を教師と大人が発見
してやる
隠れた美点に水を掛け肥料を与えて育ててやる
大人である精神的条件
前述
教育とは結局
- 他人からしてもらうものでなく、
自分が自分にすることである
教育だけにはその家庭の事情が何であれ社会的差別があってはならぬ
「畏れを知る」若い者は戦後すぐ畏れを知らぬ人間に変わってしまった
不真面目さはある意味で心をゆるめることである・心をリラック
スさせる本能的な姿勢である。
□人生どう転んでも同じ
母親とは子どもを絶えず叱るために存在しているようなものである。
子どもを叱るとき
① いわゆる「いい子」になるために友達の悪口や告げ口をした
とき
② 身体の不自由な人を見つめたとき
③ 叱られないために嘘をついたとき
日本人は個人の責任で生きることにまだ熟していない。というよ
り今でも個人よりは家族との結びつきで生きている日本人が多い。
夫としての力を持て。文化人は皆無責任な理想ばかりである。
それもいいじゃないか。どうせ人生,どう転んでも人生だからな。