山折哲雄さんはこんなことを 35-「いまを生きる」 淡交社 1999年(5) / 「21世紀に伝えたいこと」工作社 1997年 ②【再掲載 2017.7】
今日は3月5日、水曜日です。
今回は2月15日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の35回目、
「いまを生きる」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」
とあります。
3月1日のEテレ『こころの時代』の再放送、
「93歳山折哲雄が語る人生の歩みと現代への提言」を視ました。
親鸞、芭蕉、良寛の言葉を知り、刺激を受けました。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「能面の眼は半眼。この世を見てあの世を伺っている目。生と死の宙
ぶらりん」
・「木喰上人は老人の表情に惹かれていった」
・「大和・熊野・伊勢は最古の三角形。熊野は死の匂いのする霊場。
伊勢は太陽信仰誕生の聖地。朝熊山は死者の鎮魂と再生の場。」
もう一つ、再掲載になりますが、
「21世紀に伝えたいこと」②を載せます。
技術とともに宗教的なものも伝えたいことの1つにあるようです。
☆山折哲雄さんはこんなことを 35-「いまを生きる」 淡交社 1999年(5)

◇西方に生きる
浄土へのまなざし
能面の眼
半眼 - この世を見てあの世を伺っている目
生と死の宙ぶらりん
雨夜のつき 世阿弥の「百万」
◇木喰の談笑
神か仏か仙人か
木喰
東北から北海道 果敢な旅
円空のように仏像と神像
1718年山梨・名主の家に生まれた
関東中心に修行「木食戒」
1778年北海道に渡る 廻国修行の旅
1810年93歳で故郷の土に帰した
名前変更
1762年 45歳 木喰行者行道
1793年 76歳 木喰五行菩薩
1806年 89歳 木喰明満仙人
|
老人の表情に惹かれていった
|
羅漢から神の道?
◇熊野信仰と伊勢信仰
大和平野
中心地から南に100㎞ 熊野三山
中心地から東に100㎞ 伊勢内宮外宮
大和・熊野・伊勢 最古の三角形
熊野 … 死の匂いのする霊場
伊勢 … 太陽信仰誕生の聖地
朝熊山‥ 死者の鎮魂と再生
熊野 隠国
→ 再生を約束する霊場へ 仏教入り山岳修行
神と仏の融合→三山信仰
本宮・本地(前身) 阿弥陀如来
那智大社・本地(前身)千手観音 海上浄土
新宮・本地(前身) 薬師如来 海上浄土
聖地への変貌
伊勢神宮は熊野詣での聖教に伴って民衆のものになっていった。
熊野
三山信仰を広めるネットワーク
御師制度
道者先導 祈祷宿舎の便を図る
下級神職 師檀制度
↓
御師 - 先達制度
← 伊勢も取り入れた
伊勢講・神明講(全国ネットの信徒集団)
熊野の聖地伝承が民衆の心を
「小栗判官・照手姫」
~ 「蟻の熊野詣で」
聖地に噴き出る霊泉とそこに出現する権現
- その奇譚によって難病に苦しむ人間が癒される話
= 湯の峯霊泉 身を清めてから参詣
伊勢神楽の発展と伊勢踊りのパフォーマンス
→ 全国の霜月祭りや花祭りなどの神楽の源流に
紀伊半島は神仏信仰の中心的霊場
精神的メッカ
文化圏の要
☆「21世紀に伝えたいこと」工作社 1997年 ②【再掲載 2017.7】
[出版社の案内]
21世紀に生きる子どもたちへのメッセージを、さまざま
な著名人が記した1冊。執筆者は司馬遼太郎をはじめ、
木村尚三郎、松井孝典、吉福伸逸、鎌田東二、千葉麗子、
美輪明宏など。

◇松井孝典(東大助教授)
21世紀を生きる知恵
= レンタルの思想
人間圏 年鑑消費・穀物換算で約一トン
地球が支えられるのはせいぜい数百億年
所有の問題
→ レンタルの思想
◇佐倉統
文化の脊椎動物はすでに出現しているのか?
「古書巡礼」 品川力著
遺伝子とミーム(文化)情報の自己複製子
文化と生物
◇美輪明宏
滅ぶべきものと護るべきもの
音楽の優美 魂のエレガンス
美なるものの永却
本当の意味のインテリになって欲しい
- 知性を身につけて真理を見極める人に
美学と哲学の新世紀
「宗教で商売するのはやめよ」
◇有馬朗人
来るべき科学・来るべき技術
科学技術という言葉
= 科学と技術
科学を楽しむ 技術の美しさ
→ 21世紀は生物の世界 生命の起源・脳の構造
技術
太陽バッテリー ロボット → 倫理遵守
◇鎌田東二
祭りの未来と「神道の感覚」の変容
大神山と三輪山
山 - 木と石と土と水
「× そのものの中に何かある」
神道の感覚
- サムシング・グレートに対する畏れと敬い
月面宙返り講
- 御神体 ~ 御霊代(みたましろ)
二見浦
御神体は岩の間の朝日
1961年 ソ連 ソユーズ1号のガガーリン
「地球は青かった。宇宙のどこを見渡しても神はいなかった。」
ケネディが反発
対 唯物論的イデオロギー
→ 宇宙開発戦争
・軍事的優位性
・神の存在
地球
この場そのものに何かある
巡行祭・本殿遷座祭・奉祝祭り
- 祭りの伝承と創造
今回は2月15日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の35回目、
「いまを生きる」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」
とあります。
3月1日のEテレ『こころの時代』の再放送、
「93歳山折哲雄が語る人生の歩みと現代への提言」を視ました。
親鸞、芭蕉、良寛の言葉を知り、刺激を受けました。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「能面の眼は半眼。この世を見てあの世を伺っている目。生と死の宙
ぶらりん」
・「木喰上人は老人の表情に惹かれていった」
・「大和・熊野・伊勢は最古の三角形。熊野は死の匂いのする霊場。
伊勢は太陽信仰誕生の聖地。朝熊山は死者の鎮魂と再生の場。」
もう一つ、再掲載になりますが、
「21世紀に伝えたいこと」②を載せます。
技術とともに宗教的なものも伝えたいことの1つにあるようです。
☆山折哲雄さんはこんなことを 35-「いまを生きる」 淡交社 1999年(5)

◇西方に生きる
浄土へのまなざし
能面の眼
半眼 - この世を見てあの世を伺っている目
生と死の宙ぶらりん
雨夜のつき 世阿弥の「百万」
◇木喰の談笑
神か仏か仙人か
木喰
東北から北海道 果敢な旅
円空のように仏像と神像
1718年山梨・名主の家に生まれた
関東中心に修行「木食戒」
1778年北海道に渡る 廻国修行の旅
1810年93歳で故郷の土に帰した
名前変更
1762年 45歳 木喰行者行道
1793年 76歳 木喰五行菩薩
1806年 89歳 木喰明満仙人
|
老人の表情に惹かれていった
|
羅漢から神の道?
◇熊野信仰と伊勢信仰
大和平野
中心地から南に100㎞ 熊野三山
中心地から東に100㎞ 伊勢内宮外宮
大和・熊野・伊勢 最古の三角形
熊野 … 死の匂いのする霊場
伊勢 … 太陽信仰誕生の聖地
朝熊山‥ 死者の鎮魂と再生
熊野 隠国
→ 再生を約束する霊場へ 仏教入り山岳修行
神と仏の融合→三山信仰
本宮・本地(前身) 阿弥陀如来
那智大社・本地(前身)千手観音 海上浄土
新宮・本地(前身) 薬師如来 海上浄土
聖地への変貌
伊勢神宮は熊野詣での聖教に伴って民衆のものになっていった。
熊野
三山信仰を広めるネットワーク
御師制度
道者先導 祈祷宿舎の便を図る
下級神職 師檀制度
↓
御師 - 先達制度
← 伊勢も取り入れた
伊勢講・神明講(全国ネットの信徒集団)
熊野の聖地伝承が民衆の心を
「小栗判官・照手姫」
~ 「蟻の熊野詣で」
聖地に噴き出る霊泉とそこに出現する権現
- その奇譚によって難病に苦しむ人間が癒される話
= 湯の峯霊泉 身を清めてから参詣
伊勢神楽の発展と伊勢踊りのパフォーマンス
→ 全国の霜月祭りや花祭りなどの神楽の源流に
紀伊半島は神仏信仰の中心的霊場
精神的メッカ
文化圏の要
☆「21世紀に伝えたいこと」工作社 1997年 ②【再掲載 2017.7】
[出版社の案内]
21世紀に生きる子どもたちへのメッセージを、さまざま
な著名人が記した1冊。執筆者は司馬遼太郎をはじめ、
木村尚三郎、松井孝典、吉福伸逸、鎌田東二、千葉麗子、
美輪明宏など。

◇松井孝典(東大助教授)
21世紀を生きる知恵
= レンタルの思想
人間圏 年鑑消費・穀物換算で約一トン
地球が支えられるのはせいぜい数百億年
所有の問題
→ レンタルの思想
◇佐倉統
文化の脊椎動物はすでに出現しているのか?
「古書巡礼」 品川力著
遺伝子とミーム(文化)情報の自己複製子
文化と生物
◇美輪明宏
滅ぶべきものと護るべきもの
音楽の優美 魂のエレガンス
美なるものの永却
本当の意味のインテリになって欲しい
- 知性を身につけて真理を見極める人に
美学と哲学の新世紀
「宗教で商売するのはやめよ」
◇有馬朗人
来るべき科学・来るべき技術
科学技術という言葉
= 科学と技術
科学を楽しむ 技術の美しさ
→ 21世紀は生物の世界 生命の起源・脳の構造
技術
太陽バッテリー ロボット → 倫理遵守
◇鎌田東二
祭りの未来と「神道の感覚」の変容
大神山と三輪山
山 - 木と石と土と水
「× そのものの中に何かある」
神道の感覚
- サムシング・グレートに対する畏れと敬い
月面宙返り講
- 御神体 ~ 御霊代(みたましろ)
二見浦
御神体は岩の間の朝日
1961年 ソ連 ソユーズ1号のガガーリン
「地球は青かった。宇宙のどこを見渡しても神はいなかった。」
ケネディが反発
対 唯物論的イデオロギー
→ 宇宙開発戦争
・軍事的優位性
・神の存在
地球
この場そのものに何かある
巡行祭・本殿遷座祭・奉祝祭り
- 祭りの伝承と創造
この記事へのコメント
いろんな本を読んでも迷うこと多し。
私は一応「日蓮正宗」に人並以下ですが信仰して自分を元気づけています。
心を持つ人間 が この世界を終わりにしてしまう様に想う このごろ
良寛さんの魅力は大きいですね。
自分の中に何らかの信じるもの、恐れるものをもつことは大切だとわたしも思います。
nice!の押し逃げですみません・・・。
冷え込みが戻って来ましたね・風邪など召されぬ様に・・・。
雨の日が続いています。
「宗教で商売するのはやめよ」
は、全くその通りと思います。
もう数十年前になるでしょうか。。。
新潟・出雲崎にある良寛ゆかりの地に行きました。初夏の暑い日でしたが
良寛が立ったと言われる同じ場所に立って 日本海越しの佐渡をしばらく
見ていました。私は佐渡に渡ることは出来ませんでしたが
(冬場は全く違う表情ですが)穏やかでどこまでも青く澄んだ海を
眺めていたら 故郷を思う良寛の気持ちがほんの少しわかったような
気がしましたっけ。
出雲崎は再度 佐渡は何時か訪れたい場所なんですね。^^
私も今回seesaa.netに移行しました。 http://drumusuko1.seesaa.net/ です。
引き続きよろしくお願いいたします。
今日も来ましたよ♪
淡交社は主に茶道関係の本を出している出版社ですよね。
わたしもその通りだと思います。
何気なく読んだ本が、とてもおもしろく感じられることがありますね。
出雲崎、子どもと聞くと良寛さんが頭に浮かびます。
出雲崎には一度行きたいと思ってはいるのですが、なかなか機会がありません。
こちらこそよろしくお願いいたします。
そうなのですね。特色のある出版社さんがありますね。
調べると淡交社は京都にあるようです。
京都は茶道と関係が深い場所ですし。
わたしも二見浦の御神体の朝日は映像でしか見たことがありません。