「子ども集団を動かす魔法のワザ」杉渕鐵良 学陽書房 2010年 ① /『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 羽衣出版 1994年 ④【再掲載 2017.12】
今日は3月13日、木曜日です。
今回は、杉渕鐵良さんの
「子ども集団を動かす魔法のワザ」1回目の紹介です。
てきぱき、きびきび、どんどん、基本を大切に進む授業。
今、ここに書かれている「ワザ」が求められます。
だらだらした授業が増えていると感じているので。
トレーニングのように感じるかもしれませんが、
基礎の力をつけることが大切だとわたしは思います。
出版社の案内には、
「困っていたクラスがまとまる!元気になる!子どもの全力を引き出す
カリスマ教師の指導のコツ。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「基本を全力でやることが大事。教師は叱るべき時には叱るが、いつ
もはユーモアで」
・「スピードとテンポが大事。ダラダラしていると効果なし」
・「『短時間×多回数』は上達の大原則」
もう一つ、再掲載になりますが、静岡県女子師範学校郷土研究会編
『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)④を載せます。
およそ90年前に出版された本の新版です。
県内くまなく調査したであろう女学生の努力が伝わってきます。
価値ある資料として残っています。
☆「子ども集団を動かす魔法のワザ」杉渕鐵良 学陽書房 2010年 ①

◇子ども集団に基本を教える魔法のワザ(1)
[基本こそがクラスを変える]
基本を全力でやることが大事
返事を全力で
→ 一週間でいいから続ける
基本をできるようにするのが教師の一番の仕事
起立、座り方、立ち方
基本を全力で!
教師は叱るべき時には叱るが、いつもはユーモアで!
子ども一人一人にあった指導
~ 子どもをうまく誘導
毎日何度もそのことを繰り返す、練習させる!
← ユーモア交え面白く、退屈させずにテンポよく
「ここだけは」という覚悟を持って!
~ しかし、普段はユーモア
① 子どもがみるみる挨拶できる子に!
子どもに挨拶を教えるには
名前を呼ぶ
→ 目があったら
→ 挨拶「おはようございます」
ありがとうを言えない子
ポイント
◎ 子どもの意識が挨拶に向くのを待ってあげる余裕が大事
→ 教師から声を掛け、「○○くん」と言ってから挨拶しよう
② 大きな声で挨拶させるには
まず教師が手本を!
一人一人を見て指導する
「起立」「おはようございます」(教師)
「はい」(全員)
「おはようございます」(教師から一人一人へ)
「おはようございます」(各個人)
(全員に個別に)
最後に全員に
・技と声を出さない子には厳しく指導
~ その子に応じて
・全体 → 個 → 全体 → 個 の繰り返し
ポイント
◎ スピードとテンポが大事 ダラダラしていると効果なし
◎ 声を出した子には「あっ ○○さんいいね」と褒める
◎ 声を出せる子を一人ずつ増やしていく
③ 大きな返事が子どもの意識を変える
返事をする場面をとにかくたくさん設定する
「出席を取ります」「はい!」
「プリントを配ります」「はい!」
※ 「短時間×多回数」
「音楽室に行きます」「はい!」
みんなで返事をする場面をたくさんつくる
個人 - グループ - 一斉
※「一斉」をたくさん設定
ポイント
◎ 一日に何度も返事をする場を設定しよう
◎ 「短時間×多回数」は上達の大原則
④ 子どもたちの授業態度が劇的に変わるポイント
授業態度で困ったとき
授業スタートの仕方を変える
授業の始まりの挨拶は全力で
教師が手本
サッと立つことも指導のポイント
「椅子に背もたれていると立てないよ」
サッと立てるまで何度か練習
挨拶までをつなげる
ポイント
◎ グズグズしている子を待たないですぐに始めることが大切
◎ サッと取りかかることにより授業がしまってくる
⑤ 教科書の出し方でクラスが変わる
教科書の出し方一つでクラスが変わる
「パッと出せるようになりましょう」
「出してというから用意しておこう」
→ 合図で
→ 最後にうんと褒める
ポイント
◎ 高速スタートですべて飲めんがスピードアップする
◎ 素早く行動できる技(段取り)を教えよう
☆『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 羽衣出版 1994年 ④【再掲載 2017.12】
[出版社の案内]
静岡県の各地にのこる伝説や昔話の聞き書き368話を収録。昭和9年3
月に、静岡県立静岡県女子師範学校の郷土研究会より発行された「静岡
県伝説昔話集」の現代語表記による新版、上巻。

1山男、山婆、巨人、天狗の話 続き
(5)ぼっこ山 (浜名郡伊佐見村・現浜松市)
伊佐見村伊左地に、ぼっこ田、ぼっこ山という地名がある。
昔、琵琶湖からボツコ(モッコ)を使って土を運んで富士山を作った
ときに、ちょうど伊左地の所で、そのモッコからひとかたまりの土がこ
ぼれ落ちて、ぼっこ山が出来たという。
また、引佐郡井伊谷村にもこれと似た伝説がある。
この地に三合山という山がある。
昔、ダイダラボッチという、たいそう力のある人が富士山を作ろうと
して、琵琶湖の土をモッコに入れて行く途中、モッコが採れて土がこぼ
れ落ち、この山が出来たという。
(本多みち)
(5)ダイダラボッチ (浜名郡神久呂村神ケ谷・現浜松市)
昔、ダイダラボツチという大男が、近江の土を大きいモッコに入れて駿
河まで運ぶ途中、引佐郡の伊目という所で肩替えをした。
その時、モッコの採れた拍子にモッコの目から土がこぼれ落ちた。
その土が根本山だという。
神ケ谷字原山に、その時大男が通った足跡というのがある。
数年前まで窪みになっていて雨水がたまっていたが、今は開かれて桑
畑となっている。
またそこから半道(半里・約二㌔)東の神にも足跡というのがあった
という。
またダイダラボッチは、浜名湖東岸の宇津山へ腰を掛けて弁当を食っ
た。
その時、中に小石があったので箸で湖中に捨てたが、これが島になっ
たという。
(本多みち)
(6)ダイダラ坊子 (引佐郡三ケ日町)
昔、ダイダラ坊子という人があって、西方から東の方へ行く途中、浜
名湖の西北海岸で弁当を使った。
そしたら、米の中に石が混じっていたので、その石を投げると、たち
まち浜名湖の中にあるツブテ島になったという。
そして、その人は東方に下ったが、三ケ日町只木の風越峠のふもとと、
その横の峠のすぐ下に、ちょうど足の形をした大変大きい池がある。
それはこの人の足跡だそうである。
(山本ふみ)
今回は、杉渕鐵良さんの
「子ども集団を動かす魔法のワザ」1回目の紹介です。
てきぱき、きびきび、どんどん、基本を大切に進む授業。
今、ここに書かれている「ワザ」が求められます。
だらだらした授業が増えていると感じているので。
トレーニングのように感じるかもしれませんが、
基礎の力をつけることが大切だとわたしは思います。
出版社の案内には、
「困っていたクラスがまとまる!元気になる!子どもの全力を引き出す
カリスマ教師の指導のコツ。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「基本を全力でやることが大事。教師は叱るべき時には叱るが、いつ
もはユーモアで」
・「スピードとテンポが大事。ダラダラしていると効果なし」
・「『短時間×多回数』は上達の大原則」
もう一つ、再掲載になりますが、静岡県女子師範学校郷土研究会編
『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)④を載せます。
およそ90年前に出版された本の新版です。
県内くまなく調査したであろう女学生の努力が伝わってきます。
価値ある資料として残っています。
☆「子ども集団を動かす魔法のワザ」杉渕鐵良 学陽書房 2010年 ①

◇子ども集団に基本を教える魔法のワザ(1)
[基本こそがクラスを変える]
基本を全力でやることが大事
返事を全力で
→ 一週間でいいから続ける
基本をできるようにするのが教師の一番の仕事
起立、座り方、立ち方
基本を全力で!
教師は叱るべき時には叱るが、いつもはユーモアで!
子ども一人一人にあった指導
~ 子どもをうまく誘導
毎日何度もそのことを繰り返す、練習させる!
← ユーモア交え面白く、退屈させずにテンポよく
「ここだけは」という覚悟を持って!
~ しかし、普段はユーモア
① 子どもがみるみる挨拶できる子に!
子どもに挨拶を教えるには
名前を呼ぶ
→ 目があったら
→ 挨拶「おはようございます」
ありがとうを言えない子
ポイント
◎ 子どもの意識が挨拶に向くのを待ってあげる余裕が大事
→ 教師から声を掛け、「○○くん」と言ってから挨拶しよう
② 大きな声で挨拶させるには
まず教師が手本を!
一人一人を見て指導する
「起立」「おはようございます」(教師)
「はい」(全員)
「おはようございます」(教師から一人一人へ)
「おはようございます」(各個人)
(全員に個別に)
最後に全員に
・技と声を出さない子には厳しく指導
~ その子に応じて
・全体 → 個 → 全体 → 個 の繰り返し
ポイント
◎ スピードとテンポが大事 ダラダラしていると効果なし
◎ 声を出した子には「あっ ○○さんいいね」と褒める
◎ 声を出せる子を一人ずつ増やしていく
③ 大きな返事が子どもの意識を変える
返事をする場面をとにかくたくさん設定する
「出席を取ります」「はい!」
「プリントを配ります」「はい!」
※ 「短時間×多回数」
「音楽室に行きます」「はい!」
みんなで返事をする場面をたくさんつくる
個人 - グループ - 一斉
※「一斉」をたくさん設定
ポイント
◎ 一日に何度も返事をする場を設定しよう
◎ 「短時間×多回数」は上達の大原則
④ 子どもたちの授業態度が劇的に変わるポイント
授業態度で困ったとき
授業スタートの仕方を変える
授業の始まりの挨拶は全力で
教師が手本
サッと立つことも指導のポイント
「椅子に背もたれていると立てないよ」
サッと立てるまで何度か練習
挨拶までをつなげる
ポイント
◎ グズグズしている子を待たないですぐに始めることが大切
◎ サッと取りかかることにより授業がしまってくる
⑤ 教科書の出し方でクラスが変わる
教科書の出し方一つでクラスが変わる
「パッと出せるようになりましょう」
「出してというから用意しておこう」
→ 合図で
→ 最後にうんと褒める
ポイント
◎ 高速スタートですべて飲めんがスピードアップする
◎ 素早く行動できる技(段取り)を教えよう
☆『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 羽衣出版 1994年 ④【再掲載 2017.12】
[出版社の案内]
静岡県の各地にのこる伝説や昔話の聞き書き368話を収録。昭和9年3
月に、静岡県立静岡県女子師範学校の郷土研究会より発行された「静岡
県伝説昔話集」の現代語表記による新版、上巻。

1山男、山婆、巨人、天狗の話 続き
(5)ぼっこ山 (浜名郡伊佐見村・現浜松市)
伊佐見村伊左地に、ぼっこ田、ぼっこ山という地名がある。
昔、琵琶湖からボツコ(モッコ)を使って土を運んで富士山を作った
ときに、ちょうど伊左地の所で、そのモッコからひとかたまりの土がこ
ぼれ落ちて、ぼっこ山が出来たという。
また、引佐郡井伊谷村にもこれと似た伝説がある。
この地に三合山という山がある。
昔、ダイダラボッチという、たいそう力のある人が富士山を作ろうと
して、琵琶湖の土をモッコに入れて行く途中、モッコが採れて土がこぼ
れ落ち、この山が出来たという。
(本多みち)
(5)ダイダラボッチ (浜名郡神久呂村神ケ谷・現浜松市)
昔、ダイダラボツチという大男が、近江の土を大きいモッコに入れて駿
河まで運ぶ途中、引佐郡の伊目という所で肩替えをした。
その時、モッコの採れた拍子にモッコの目から土がこぼれ落ちた。
その土が根本山だという。
神ケ谷字原山に、その時大男が通った足跡というのがある。
数年前まで窪みになっていて雨水がたまっていたが、今は開かれて桑
畑となっている。
またそこから半道(半里・約二㌔)東の神にも足跡というのがあった
という。
またダイダラボッチは、浜名湖東岸の宇津山へ腰を掛けて弁当を食っ
た。
その時、中に小石があったので箸で湖中に捨てたが、これが島になっ
たという。
(本多みち)
(6)ダイダラ坊子 (引佐郡三ケ日町)
昔、ダイダラ坊子という人があって、西方から東の方へ行く途中、浜
名湖の西北海岸で弁当を使った。
そしたら、米の中に石が混じっていたので、その石を投げると、たち
まち浜名湖の中にあるツブテ島になったという。
そして、その人は東方に下ったが、三ケ日町只木の風越峠のふもとと、
その横の峠のすぐ下に、ちょうど足の形をした大変大きい池がある。
それはこの人の足跡だそうである。
(山本ふみ)
この記事へのコメント
by ひとりぼっち。
とくに小3・4の男の担任の先生は怖くて、
今、これやったら大変なことになると思いますが、
「精神投入棒」と呼ばれるモップの柄があり、
それでよくお尻をかなり強く叩かれました。
ときには頭もそれでコンコンやられましたよ。
学校で、子どもを一斉に鍛えることがなくなってきているように感じます。「個」に応じることは、限られた時間の中で、大勢の子に対しては難しいと思います。わたしも、いやなのだけれども、力がつくなら鍛えてほしいと望む子どもでした
わたしの世代には同じようなことを記憶している人が多いと思います。時代でしょうか。
明るく、さっぱり、丁寧な言葉で子どもたちをやる気にさせる教員は増えてきました。
親で左右される・・子供が親を 選んでも良いのではないか・・と言うテレビを見て・・ それも あっても 良いのかも と思う時代になりました
あたたかな家庭が何よりも大切だとわかります。
そのような家庭に恵まれない子への支援のあり方が難しいですね。
ナイスです!
のってしまうのでしょうか、だらだらしないのは確かなようです。
基礎基本を身につけさせるために効率的ということでしょうか。
日本テレビの「おもしろまじめ」を思い出しました。
今日も来ましたよ♪
明るさ、勢いがあると動かざるを得なくなりますね。
そうですね。同じような話が各地にありますね。
ユーモア、どこかゆるいところがあるとホッとしますね。
nice!の押し逃げで申し訳ないですが!!。
我が町の大地は、徐々に春へと向かってる様です・・・道脇の野草達も開花を始めました・春の訪れが間近に成った様ですが、天候不順は(>¡<”・・・。
次の月曜日は地区の小学校の卒業式、春です。