山折哲雄さんはこんなことを 36(最終)-「今を生きる」 山折哲雄 淡交社 1999年 (6) /「宮本常一さん 教育について」⑤【再掲載 2017.6】
今日は3月15日、土曜日です。
今回は3月5日に続いて「いまを生きる」の紹介6回目、
「山折哲雄さんはこんなことを」の紹介36回目です。
36回にわたって紹介してきましたが、いよいよ最終となりました。
出版社の案内には、
「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑤を載せます。
- 何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることであり,
お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見いだして
いくこと
小中学校の学級会を通して学んだことだと思いますが、
自分の権利だけを声高に主張することは健全なのかと疑問をもちます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 36(最終)-「今を生きる」 山折哲雄 淡交社 1999年 (6)

◇インドとイスラエル
雑踏の類型
雑踏は混沌(カオス)だが混乱ではない。
バーナラシー
攪乱都市 円運動
ガンジスの聖水信仰とシヴァ信仰の合体
ガラリア湖
- ヨルダン
南下 エルサレム 往復運動
ユダヤ教 「嘆きの壁」
キリスト教 「空墓」
ムハンマッドの「岩」
◇仏教の三分化
ライフスタイルの仏教 (東南アジア文化圏)
コトバの仏教 (中国文化圏)
野生の仏教 (チベット文化圏)
ライフスタイルと言葉と野生
水上勉
「ブンナよ木からおりてこい」
世の中は持ち回り
- 仏陀はこの我々の現代において半醒半睡のまま顕れ
たり隠れたりしているのではないか
◇あとがき
稲垣足穂
… A感覚とV感覚
「一千一秒物語」
半自伝的創作「弥勒」
◎ 何者にもなろうとしないまま,しかし同時に何者でもあろう
とした。
~ 自由自在な生き方
相似 西行法師 宮沢賢治
◇山折哲雄
1931年 サンフランシスコ生まれ
1954年 東北大学印度哲学科卒 - 大学院へ
1961年 東北大学印度哲学科助手
1962年 鈴木学術財団研究部
1969年 春秋社編集部
1976年 駒沢大学助教授
1977年 東北大学助教授
1982年 国立歴史民俗博物館教授
1988年 国際日本文化研究センター教授
1998年 白鳳女子短期大学学長
☆「宮本常一さん 教育について」⑤【再掲載 2017.6】

◇つきあい
□日本は育児にメイドがいらない
欧米では子供は親に育てられ、そのことにより社会一般のものとな
る
□人間関係の二重構造
「つきあい」組織や制度的なものとは別の人間関係
村 - 地域社会
葬式 = 自分で自分のかたを付けられない
平静から他人の葬式に行って手伝う必要
通夜 … 女中心
百万遍の数珠念仏 = 制度とは別
□会社 社縁集団
「会社という制度」+「つきあい」
つきあいの度が強くなると家族的な職場と呼ばれる
□江戸時代
武士の「制度社会」と「農民のつきあい社会」
□講
「まわりばんこ」えこひいきがない
一つの村に10や20の講
「伊勢講」「庚申講」「地蔵講」など
講は飲食を伴う
→ 戦後 生活改善講
※ 飲食の風 おみやげの風
□パブリックマインド
日本には「社会一般」という考えがまだできていない
戦前 … 天皇のため
→ パブリックマインドが必要
「せっかちに改善に走る前に,自分の周囲にあるつきあいの形を正し
く意識化してみることが大切である。」
□大切なこと
「何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることであ
り,お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見い
だしていくこと」である。
今回は3月5日に続いて「いまを生きる」の紹介6回目、
「山折哲雄さんはこんなことを」の紹介36回目です。
36回にわたって紹介してきましたが、いよいよ最終となりました。
出版社の案内には、
「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑤を載せます。
- 何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることであり,
お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見いだして
いくこと
小中学校の学級会を通して学んだことだと思いますが、
自分の権利だけを声高に主張することは健全なのかと疑問をもちます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 36(最終)-「今を生きる」 山折哲雄 淡交社 1999年 (6)

◇インドとイスラエル
雑踏の類型
雑踏は混沌(カオス)だが混乱ではない。
バーナラシー
攪乱都市 円運動
ガンジスの聖水信仰とシヴァ信仰の合体
ガラリア湖
- ヨルダン
南下 エルサレム 往復運動
ユダヤ教 「嘆きの壁」
キリスト教 「空墓」
ムハンマッドの「岩」
◇仏教の三分化
ライフスタイルの仏教 (東南アジア文化圏)
コトバの仏教 (中国文化圏)
野生の仏教 (チベット文化圏)
ライフスタイルと言葉と野生
水上勉
「ブンナよ木からおりてこい」
世の中は持ち回り
- 仏陀はこの我々の現代において半醒半睡のまま顕れ
たり隠れたりしているのではないか
◇あとがき
稲垣足穂
… A感覚とV感覚
「一千一秒物語」
半自伝的創作「弥勒」
◎ 何者にもなろうとしないまま,しかし同時に何者でもあろう
とした。
~ 自由自在な生き方
相似 西行法師 宮沢賢治
◇山折哲雄
1931年 サンフランシスコ生まれ
1954年 東北大学印度哲学科卒 - 大学院へ
1961年 東北大学印度哲学科助手
1962年 鈴木学術財団研究部
1969年 春秋社編集部
1976年 駒沢大学助教授
1977年 東北大学助教授
1982年 国立歴史民俗博物館教授
1988年 国際日本文化研究センター教授
1998年 白鳳女子短期大学学長
☆「宮本常一さん 教育について」⑤【再掲載 2017.6】

◇つきあい
□日本は育児にメイドがいらない
欧米では子供は親に育てられ、そのことにより社会一般のものとな
る
□人間関係の二重構造
「つきあい」組織や制度的なものとは別の人間関係
村 - 地域社会
葬式 = 自分で自分のかたを付けられない
平静から他人の葬式に行って手伝う必要
通夜 … 女中心
百万遍の数珠念仏 = 制度とは別
□会社 社縁集団
「会社という制度」+「つきあい」
つきあいの度が強くなると家族的な職場と呼ばれる
□江戸時代
武士の「制度社会」と「農民のつきあい社会」
□講
「まわりばんこ」えこひいきがない
一つの村に10や20の講
「伊勢講」「庚申講」「地蔵講」など
講は飲食を伴う
→ 戦後 生活改善講
※ 飲食の風 おみやげの風
□パブリックマインド
日本には「社会一般」という考えがまだできていない
戦前 … 天皇のため
→ パブリックマインドが必要
「せっかちに改善に走る前に,自分の周囲にあるつきあいの形を正し
く意識化してみることが大切である。」
□大切なこと
「何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることであ
り,お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見い
だしていくこと」である。
この記事へのコメント
若いころは、この手の本を読んだことがなかったからなぁ。
共感できる部分も多いし、行動も少し変わっていたかも。
「さん」づけを、時々省いてしまっていることもあり、反省します。
昔の人の言葉に共感できることが、歳を重ねるにつれて増えました。
分断社会といわれる今、最後の言葉が響きました。
残る人生を恥じない生き方をしたいと思いながら
いい日々を送らせた貰っています。
親の愛情と責任感が大事ですね
今を大切に 一日一日しっかり過ごし、侘び助さんのお歳に達することができればと願います。
恥ずかしくない姿を見せることができる大人でありたいと思っています。
nice!の押し逃げですみません・・・。
我が町・春爛漫には、程遠くて・今日も雨気配、天候が不順で(>¡<”・・・其方は、如何でしょうか!!。
思うに、教育ってどうなってるこか?
しつけって、どうなってるのか?
心配だらけで、生きてます。
基本。
盗むな・殺すな。
それだけでも胆に銘じてほしい。
孫の面倒も、ままならず〜
今日も来ましたよ♪
確かに、山折哲雄さんの文章と宮本常一さんの文章が、どこかでつながっているように感じます。
内外の政治の報道を聞いていると、家庭、社会、学校での教育はより大切になると感じます。
その通りですね。「一人ひとりの賢さ」が求められますね。