「渡来人とは何者か」武光誠 河出書房新社 2024年 ⑥(最終) /「よく話し、語り、対話する教育」関成延 勁草出版 1988年 ③(最終)【再掲載 2017.3】
今日は3月22日、土曜日です。
今回は、3月19日に続いて武光誠さんの
「渡来人とは何者か」6回目の紹介 最終です。
いろいろな国の名前が出てくるので、よく知らないわたしは図版を見
ながら読む必要がありました。
出版社の案内には、
「東漢(やまとのあや)氏、秦氏、自称『渡来人』の豪族たち…。彼ら
の素性、渡来時期ヤマト政権下の足跡とは?近年のDNA解析の成果
もふまえ、誤解に満ちた虚像と意外な実像を追う。著者の武光誠氏
は、『神道』『仏教』『日本神話』『陰陽道』など、現代の日本人の精神
に深くかかわる思想や信仰を、わかりやすく解説することで定評があ
り、数多くの本を世に送り出してきました。
本書では、『渡来人』の科学的新事実から、その後の足取りをつぶさ
に追っていくことで、日本人と『渡来人』が日本文化に与えた影響を
捉えなおします。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1世紀~3世紀初、日本各地にそこの住民の祖先神を土地の守り神
として祀る首長が治める小国が広がった」
・「ヤマト政権が4世紀初めまでに西日本の主要部の首長をまとめた」
・「加耶が7世紀半ば以前の、主な渡来人の故郷になった」
もう一つ、再掲載になりますが、関成延さんの
「よく話し、語り、対話する教育」③を載せます。
文中の唐澤富太郎さんの
個人博物館「唐澤博物館」(東京都練馬区)https://karasawamuseum.com/
を2度訪ねたことがあります。
多くの教育資料が詰まっており、感激しました。
今回検索すると、今でも予約制で見学可能とのこと。
教育に興味がある方にはおすすめの博物館です。
☆「渡来人とは何者か」武光誠 河出書房新社 2024年 ⑥(最終)

◇「渡来人」の時代以前の中国、朝鮮半島、日本 (4)
□青銅器の広まりとともに成された日本統一
小国の首長の権威 - 銅鏡、銅剣、銅矛の祭器
弥生時代の墓
直径28mの円形の墳丘墓
奴国(博多湾沿岸)
人口2000人程度の小国 王号の金印(破格の待遇)
楽浪郡から大量に買い付けるようになった
→ 国内航路を用いて西日本各地の首長と交易
→ 北九州の小国が次第に強国を中心とした連合を組織して
いた
1世紀~3世紀初
日本各地に首長が収める小国が広がった
その住民の祖先神を土地の守り神として祀る、首長を指導者と
する社会
2世紀初
糸島に本拠を置く伊都国の首長が玄界灘沿岸と壱岐
対馬の小国連合の指導者になった
伊都国を治めた師升(すいしょう)は107年に中国の後漢朝から
倭王に任命
1世紀半ば
出雲全体の首長が1つにまとまった荒神谷遺跡
180年代
邪馬台国の卑弥呼が北九州の30の小国をまとめる女王に
(肥前、筑前、筑後3国のほぼ全域か)
220年頃
桜井市纏向遺跡に本拠を置くヤマト朝廷が誕生
280年
ヤマト政権の王族をまつる天理市黒塚古墳
三四面の三角縁神獣鏡が出土
※ ヤマト政権が4世紀初めまでに西日本の主要部の首長をまと
める
□大量の騎馬民族の南下が百済と新羅の建国をもたらした
313年 中国の弱体化で朝鮮半島の北半分を得た高句麗
百済、新羅の成立と加耶
346年
馬韓の伯済国が馬韓をまとめて百済を興した(騎馬民族系)
356年
辰韓の一部が斬廬国により1つにまとめられた
新羅は早い時期に高句麗に従いその属国となった
百済と新羅の目が北方に向けられていたために加耶は小国が
分立する形の比較的平和な時期を送ることになった
※ 加耶が7世紀半ば以前の、主な渡来人の故郷になった
◇4世紀にヤマト政権と加耶の交流が始まった
韓の文化を長く受け継いだ加耶の小国群
<以下略>
☆「よく話し、語り、対話する教育」関成延 勁草出版 1988年 ③(最終)【再掲載 2017.3】
◇対話の教育・校長ノート
O.F.ボルノー
「対話への教育」
上寺久雄
「甘やかすこと・耐えさせること」黎明書房
対話とコミュニケーション
子供と大人の対話の欠如
◇いじめと対話
生命の深さを見る
親鸞「涙したか」
コールリッジ(詩人)
「偉大なる人格は男性と女性を兼ね備えた人だ」
◇親との対話
甘え
- 日本人特有
アメリカは非情の世界
-「セールスマンの死」
老いて虚しく生きず
利に放りて行けば怨多し
安岡正篤「朝の論語」
現代教育考
教育の土壌
レイチェル・カーソン「沈黙の春」
「人間のはじめの教育」
感じる心・感性・情緒・感情の教育
子供は一冊の本
ペスタロッチ
ダゴール「花を愛するように子供を愛している」
→ 当時の日本人を見て(大正5年)
タゴールの見たものとの余りの相違
「魂の節制はどこへ?」
教育の心
「玉磨かざれば光なし」
お母さんの道徳教育
ペスタロッチ 「生活は陶冶する」
唐澤富太郎(日本女子大) 「お母さんの知恵」
切磋琢磨
←「水は低きに流れる」
礼儀について
逞しさを育てる
生きる力を育てる
読書名言
① 一番ためになる本は一番考えさせる本である
② 人は読書によって自分自身に出会う
③ 読書の習慣を身に付けることは,人生の殆どの不幸から自
分を守る待避所を作ることである
④ 書物は人間が深く愛し,慈しむ少数のものの一つである
「鉢の木」に学ぶ
一人一人が何かの「鉢の木」を持つ大切さ
◇関成延(せき しげのぶ)
大正14年 神津島生まれ
神津島中心に教職
今回は、3月19日に続いて武光誠さんの
「渡来人とは何者か」6回目の紹介 最終です。
いろいろな国の名前が出てくるので、よく知らないわたしは図版を見
ながら読む必要がありました。
出版社の案内には、
「東漢(やまとのあや)氏、秦氏、自称『渡来人』の豪族たち…。彼ら
の素性、渡来時期ヤマト政権下の足跡とは?近年のDNA解析の成果
もふまえ、誤解に満ちた虚像と意外な実像を追う。著者の武光誠氏
は、『神道』『仏教』『日本神話』『陰陽道』など、現代の日本人の精神
に深くかかわる思想や信仰を、わかりやすく解説することで定評があ
り、数多くの本を世に送り出してきました。
本書では、『渡来人』の科学的新事実から、その後の足取りをつぶさ
に追っていくことで、日本人と『渡来人』が日本文化に与えた影響を
捉えなおします。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1世紀~3世紀初、日本各地にそこの住民の祖先神を土地の守り神
として祀る首長が治める小国が広がった」
・「ヤマト政権が4世紀初めまでに西日本の主要部の首長をまとめた」
・「加耶が7世紀半ば以前の、主な渡来人の故郷になった」
もう一つ、再掲載になりますが、関成延さんの
「よく話し、語り、対話する教育」③を載せます。
文中の唐澤富太郎さんの
個人博物館「唐澤博物館」(東京都練馬区)https://karasawamuseum.com/
を2度訪ねたことがあります。
多くの教育資料が詰まっており、感激しました。
今回検索すると、今でも予約制で見学可能とのこと。
教育に興味がある方にはおすすめの博物館です。
☆「渡来人とは何者か」武光誠 河出書房新社 2024年 ⑥(最終)

◇「渡来人」の時代以前の中国、朝鮮半島、日本 (4)
□青銅器の広まりとともに成された日本統一
小国の首長の権威 - 銅鏡、銅剣、銅矛の祭器
弥生時代の墓
直径28mの円形の墳丘墓
奴国(博多湾沿岸)
人口2000人程度の小国 王号の金印(破格の待遇)
楽浪郡から大量に買い付けるようになった
→ 国内航路を用いて西日本各地の首長と交易
→ 北九州の小国が次第に強国を中心とした連合を組織して
いた
1世紀~3世紀初
日本各地に首長が収める小国が広がった
その住民の祖先神を土地の守り神として祀る、首長を指導者と
する社会
2世紀初
糸島に本拠を置く伊都国の首長が玄界灘沿岸と壱岐
対馬の小国連合の指導者になった
伊都国を治めた師升(すいしょう)は107年に中国の後漢朝から
倭王に任命
1世紀半ば
出雲全体の首長が1つにまとまった荒神谷遺跡
180年代
邪馬台国の卑弥呼が北九州の30の小国をまとめる女王に
(肥前、筑前、筑後3国のほぼ全域か)
220年頃
桜井市纏向遺跡に本拠を置くヤマト朝廷が誕生
280年
ヤマト政権の王族をまつる天理市黒塚古墳
三四面の三角縁神獣鏡が出土
※ ヤマト政権が4世紀初めまでに西日本の主要部の首長をまと
める
□大量の騎馬民族の南下が百済と新羅の建国をもたらした
313年 中国の弱体化で朝鮮半島の北半分を得た高句麗
百済、新羅の成立と加耶
346年
馬韓の伯済国が馬韓をまとめて百済を興した(騎馬民族系)
356年
辰韓の一部が斬廬国により1つにまとめられた
新羅は早い時期に高句麗に従いその属国となった
百済と新羅の目が北方に向けられていたために加耶は小国が
分立する形の比較的平和な時期を送ることになった
※ 加耶が7世紀半ば以前の、主な渡来人の故郷になった
◇4世紀にヤマト政権と加耶の交流が始まった
韓の文化を長く受け継いだ加耶の小国群
<以下略>
☆「よく話し、語り、対話する教育」関成延 勁草出版 1988年 ③(最終)【再掲載 2017.3】
◇対話の教育・校長ノート
O.F.ボルノー
「対話への教育」
上寺久雄
「甘やかすこと・耐えさせること」黎明書房
対話とコミュニケーション
子供と大人の対話の欠如
◇いじめと対話
生命の深さを見る
親鸞「涙したか」
コールリッジ(詩人)
「偉大なる人格は男性と女性を兼ね備えた人だ」
◇親との対話
甘え
- 日本人特有
アメリカは非情の世界
-「セールスマンの死」
老いて虚しく生きず
利に放りて行けば怨多し
安岡正篤「朝の論語」
現代教育考
教育の土壌
レイチェル・カーソン「沈黙の春」
「人間のはじめの教育」
感じる心・感性・情緒・感情の教育
子供は一冊の本
ペスタロッチ
ダゴール「花を愛するように子供を愛している」
→ 当時の日本人を見て(大正5年)
タゴールの見たものとの余りの相違
「魂の節制はどこへ?」
教育の心
「玉磨かざれば光なし」
お母さんの道徳教育
ペスタロッチ 「生活は陶冶する」
唐澤富太郎(日本女子大) 「お母さんの知恵」
切磋琢磨
←「水は低きに流れる」
礼儀について
逞しさを育てる
生きる力を育てる
読書名言
① 一番ためになる本は一番考えさせる本である
② 人は読書によって自分自身に出会う
③ 読書の習慣を身に付けることは,人生の殆どの不幸から自
分を守る待避所を作ることである
④ 書物は人間が深く愛し,慈しむ少数のものの一つである
「鉢の木」に学ぶ
一人一人が何かの「鉢の木」を持つ大切さ
◇関成延(せき しげのぶ)
大正14年 神津島生まれ
神津島中心に教職
この記事へのコメント
遺跡の発掘調査には興味をもっています。現地説明会に参加するとワクワクします。
nice!の押し逃げで申し訳ないですが・・・。
我が町は、朝から青空が拡がり・陽射しが降り注ぐ好天で・温かな朝に成りました・春爛漫に成りそうな気配です(^0^)!!。
確かに糸島と聞くと伊都国を思い出しますね。
暖かくて、一時間昼寝をして、今起きたところです。
自分は何系か想像するのも楽しいですね。
歴史が好きです。
むかし、高木彬光の小説で、邪馬台国のネタがあったことを思い出しました。そこでも渡来人の話題があったような。。。。
ともあれ、
NICEです
(^^)
仕事のこと?
もやもやしていたものを吹き飛ばしてくれるような内容でした。
鍛えることが語られなくなってきたことを残念に思っています。
加耶というのは、韓国の歴史ドラマにちらりと出てきてたと思います^^
そうですね、お隣の韓国が身近になりました。
わたしの妻も家事や農作業の合間を見つけて、よく韓国のドラマを見ています。