「幸福な離婚」鮎川潤 中公新書ラクレ 2023年 ②(後) /「伸びる子の育て方」岸本裕史 小学館 1994年 ①【再掲載 2017.11】

今日は4月26日、土曜日です。


今回は、4月23日に続き、鮎川潤さんの
「幸福な離婚」2回目(後)の紹介です。



「不幸」な離婚と、「幸せ」な離婚。
どちらが望ましいかはもちろん後者ですね。


出版社の案内には、


「現在の日本では、結婚した夫婦の約3組に1組が離婚する。結婚と離
 婚は切り離せない時代となった。著者は、これまで10年以上にわたり
 家庭裁判所の家事調停委員として、離婚を中心に 200件以上の家事事
 件を担当。その最前線の経験と、二九例の具体的なケースから、幸福
 な離婚に向けての可能性を探る。また、世代別、テーマ別に、必要な
 知識と解決法を示す。
 子どもを含むすべての当事者にとっての、『幸せ』のための本。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「新しい父親と養子縁組しても、養育費を払っていなくても面会交流
できる」


・「虐待死における主たる加害者は圧倒的に母親によるものが多い」


・「オーバーローンの家は最大の紛糾課題」




もう一つ、再掲載になりますが、岸本裕史さんの 
「伸びる子の育て方」①を載せます。
30年以上以前に出版された本です。
わたしには、そう古くは感じない内容でした。





☆「幸福な離婚」鮎川潤 中公新書ラクレ 2023年 ②(後)

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◇面会交流

1 離婚調停最大の争点
  面会?交流?

   10年前まで「面接交渉」
    - 親が主?

   調停条項でも3番目に
     1親権 2養育費 3面会交流

   かたくなに〇○し続ける場合家裁が「間接強制」を課すことがで
   きる
    (怠る毎に一定の金額が必要 1回 数万円~20万円)


2 ドメスティックバイオレンス
 面会交流させないという判断


3 実の親子の関係は切れない
養子縁組をした子との面会交流

新しい父親と養子縁組しても、養育費を払っていなくても面会交
   流できる


4 虐待の悲劇は防げなかったのか
養子縁組しても面会交流がもてていたら

虐待死における主たる加害者は圧倒的に母親によるものが多い



◇認知

1 申立が未成年の場合

2 社会的地位の高い相手

3 「瞼の父」を求める外国籍の子ども

4 認知は取り消せない  
    認知は無効にできる



◇住宅ローンの課題

1 共有財産は折半

2 ローン付きの家は大きな漆黒
家裁にも効率化の波
「当面別居」の推奨

  オーバーローン問題
  連帯保証人になっていると‥
  オーバーローンの家は最大の紛糾課題









☆「伸びる子の育て方」岸本裕史 小学館 1994年 ①【再掲載 2017.11】
 
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◇はじめに
   
  親の願い
  ① いつも元気な子(体力)
② 友達と仲良く遊べる子(社会的能力)
③ しっかり勉強できる子(基礎学力)

「見える学力」
    ← 支えるものが「見えない学力」
見えない学力
     = 整理整頓,友達と楽しく遊べる,自己抑制力,克己心

  自立
① 身辺的自立 
       身の回りのことが自分でちゃんとやれる
  起床・寝間着たたみ・歯磨き・洗顔・食事・排便
② 精神的自立 
       甘え・すね・まつわりつきからの自立
   ③ 経済的自立 
       日常生活でのお金の負担



◇朝の身支度大作戦

  自分専用の目覚まし時計

  食事支度の手伝い

  自分で持ち物チェック

  レッスン1 
    目覚ましセット・起床,洗顔,着替え,トイレ,朝の手伝い
持ち物点検  → 「行ってきます」
   ◎「一人でできる充実感」を
 ◎言葉の表現訓練も
       「意識を言葉にすること」 → 子供の表現力
 会話の積み重ねを!



◇生活態度改造大作戦

  ◎リズムとけじめを付ける
    「ただいま」の挨拶  
      靴を揃えて脱ぐ  
      家の戸締まり  
      正しいうがい
     正しい手洗い  着替え(整頓)  持ち物整理

  出かける時は  
    ① 行き先を告げる 
    ② 帰宅時間を守る

  「強制」ではなく「説得」を  
     ほめてやりながら