「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年 ③ /「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」 鍵山秀三郎・亀井民治 PHP研究所 ②【再掲載 2017.9】
今日は5月10日、土曜日です。
今回は、5月7日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本で最初の表記法は仮借。万葉仮名(仮借字)の仮借が欧米の学者
のいう表音文字」
・「万葉後期には、中国語を表す漢字を改造して、日本語を表す表語文
字化した。表語文字として文字本来の性格」
もう一つ、再掲載になりますが、鍵山秀三郎さん、亀井民治さんの
「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」②を載せます。
当たり前のことが当たり前である世の中であってほしいと思います。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年③

◇漢字は世界で最も高度な文字 -真に文字といえるものは漢字だけである- (1)
言葉と人類の進歩
「現代に於いて真に文字といえるものは漢字だけである」
文字の性質
表語文字
- 文字は言葉を保存するために発明された
文字の歴史と造語の原理
人類最初の文字
5300年前 イラクのヌメール人により創造
表語文字
→ エジプト人 インド人 中国人
「象形・指事・会意・形声」+「転注・仮借」
- 外国文字は仮借
日本で最初の表記法
仮借
- 万葉仮名(仮借字)
この仮借が欧米の学者の言う表音文字
世界最初の表音文字
5000年前 アッカード人がヌメール文字を仮借
- ヌメール文字
牛の頭部より牛(アレフ)
アッカード人はアレフの頭部の「ア」を表す文字として仮借
→ A
「Bの横寝型」家の象形文字(ブエート)の「ブ」を仮借
→ B
アッカード人は絵での音韻を表すのに必要なだけヌメール文字
を仮借し、これらを総称して「アレフ・ブェート」とよんだ
→ アルファベッド
表音文字から表語文字へ
万葉人
「波奈」 → 「ハナ」
しかし、同音異義語が多数 → 「花」の方が分かりやすい
万葉後期
「中国語を表す漢字を改造して、日本語を表す表語文字化」
= 表語文字として文字本来の性格
≠ 仮借文字
アッカード人もヌメール文字を表語文字化
= 大変な事業
アルファベットの歴史
ローマ・アルファベート
ラテン文字、ローマ字とも
ギリシャ・アルファベット
~ フェニキア文字から借りた
フェニキア文字はアルファベットから
フランス語もドイツ語も始めからアルファベットはそれぞれの
言語を正確に表現できなかった
ラテンアルファベットは二千年前ローマ帝国がラテン語を表す
ものとして制定したもの
= 表音文字
= 現在に於いては表音文字として最低(?)のもの
漢字は高度な「表語文字」
表語文字
~ 言葉を直接表している
一瞬パッと見ただけで直に意味が分かる
文化が高くなると
表音文字 → 表語文字
ローマ字とかなは便宜的なもので漢字こそが本当の文字
「表語文字」だけが本当の文字
日本語の漢字かな交じり文は情報をキャッチするのに世界
で最も効率的(MIT)
☆「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」 鍵山秀三郎・亀井民治 PHP研究所 ②【再掲載 2017.9】

◇無駄な努力はない
「大きな努力で小さな成果を」
心が安定し穏やかになる
「箸よく盤水を回す」酒井大岳
無駄な努力はない
忍耐心という収穫
~ 形を変えて報いられる
益はなくても意味はある
見返りのないことに対してどれだけ真剣に取り組めるか
~ 子どもの特性を引きずったままの大人
大人とはすぐに見返りが得られなくても辛抱して待てる人
収穫に不向きな田んぼ
二宮尊徳「この秋は雨か嵐か知らねども…」
ひとことの愚痴をいうこともなく
手抜きをすると心が荒む
「人が土をつくり,土が作物をつくる」
→ 人が作物を作る時代に
一所懸命な姿を示す
「この町の子供たちは、この町の大人たちを見て育つ」
「癒し」は自分で感じるもの
心にゆとりのある人は癒しを求めない
= 必要ないから
何の保証もない事への努力
◇苦境の乗り越え方
苦境時の心構え
① 周囲のせいにしない 工夫次第
② 自分一人で背負い込む 努力次第
③ 苦難はいつまでも続かない 自分次第
苦しみはひとりで
苦労の痕を悟られずに人と接する
使命感を大きな支えに
我が身を引き受ける
唾面自乾
- 顔に唾をかけられてもふかずに自然に乾くまで待つ
どれだけ受け入れられるか
- 一からやり直してみる
「悩み」や「不安」は皆平等
◇人間力を高める
「本物人間」の見分け方
① 言行一致か
② 自分の利益に結び付かないことにどれだけ無心に
真の幸せは義務の甘受の中にある
本当の大人
幼児性
= 「わがまま」自己中心的
自分で自分をコントロールできない
大人と子どもの違い
命を自分以外のために費やせるようになったら大人と言える
「自分だけ」という歪(いびつ)な心
難癖者
… 自分の言う通りにならなければ許さない、人の言うことを
聞こうとしない、自分の基準でしか物事を考えない、人のこ
とはどうでもいい、しつこい
判断基準は「自分だけ」「いまだけ」
自分だけ → みんなで
人の幅は無限大
人間の体は2~5倍が限度
人間の心の大きさ広さは 2~何万倍?
<どれだけ自分以外の人のことを考えられるかどうか>
与えられた絆を使い尽くさない
与えられた絆をできるだけ少なく使うことが信用につながる
お金の使い方で人物が分かる
小さいお金は大切に、大きなお金についてはケチケチしない
基準
- 「このお金を使うことによってどういう意義があるか」
稼いだお金を自分のためにだけ使うという意識は人間を下品にす
るだけ
かっこよさは滅びへの道
三浦綾子記念文学館
「かっこよさは破滅につながる」
人間の評価の一元化を排す
今回は、5月7日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本で最初の表記法は仮借。万葉仮名(仮借字)の仮借が欧米の学者
のいう表音文字」
・「万葉後期には、中国語を表す漢字を改造して、日本語を表す表語文
字化した。表語文字として文字本来の性格」
もう一つ、再掲載になりますが、鍵山秀三郎さん、亀井民治さんの
「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」②を載せます。
当たり前のことが当たり前である世の中であってほしいと思います。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年③

◇漢字は世界で最も高度な文字 -真に文字といえるものは漢字だけである- (1)
言葉と人類の進歩
「現代に於いて真に文字といえるものは漢字だけである」
文字の性質
表語文字
- 文字は言葉を保存するために発明された
文字の歴史と造語の原理
人類最初の文字
5300年前 イラクのヌメール人により創造
表語文字
→ エジプト人 インド人 中国人
「象形・指事・会意・形声」+「転注・仮借」
- 外国文字は仮借
日本で最初の表記法
仮借
- 万葉仮名(仮借字)
この仮借が欧米の学者の言う表音文字
世界最初の表音文字
5000年前 アッカード人がヌメール文字を仮借
- ヌメール文字
牛の頭部より牛(アレフ)
アッカード人はアレフの頭部の「ア」を表す文字として仮借
→ A
「Bの横寝型」家の象形文字(ブエート)の「ブ」を仮借
→ B
アッカード人は絵での音韻を表すのに必要なだけヌメール文字
を仮借し、これらを総称して「アレフ・ブェート」とよんだ
→ アルファベッド
表音文字から表語文字へ
万葉人
「波奈」 → 「ハナ」
しかし、同音異義語が多数 → 「花」の方が分かりやすい
万葉後期
「中国語を表す漢字を改造して、日本語を表す表語文字化」
= 表語文字として文字本来の性格
≠ 仮借文字
アッカード人もヌメール文字を表語文字化
= 大変な事業
アルファベットの歴史
ローマ・アルファベート
ラテン文字、ローマ字とも
ギリシャ・アルファベット
~ フェニキア文字から借りた
フェニキア文字はアルファベットから
フランス語もドイツ語も始めからアルファベットはそれぞれの
言語を正確に表現できなかった
ラテンアルファベットは二千年前ローマ帝国がラテン語を表す
ものとして制定したもの
= 表音文字
= 現在に於いては表音文字として最低(?)のもの
漢字は高度な「表語文字」
表語文字
~ 言葉を直接表している
一瞬パッと見ただけで直に意味が分かる
文化が高くなると
表音文字 → 表語文字
ローマ字とかなは便宜的なもので漢字こそが本当の文字
「表語文字」だけが本当の文字
日本語の漢字かな交じり文は情報をキャッチするのに世界
で最も効率的(MIT)
☆「ひとつ拾えばひとつだけきれいになる」 鍵山秀三郎・亀井民治 PHP研究所 ②【再掲載 2017.9】

◇無駄な努力はない
「大きな努力で小さな成果を」
心が安定し穏やかになる
「箸よく盤水を回す」酒井大岳
無駄な努力はない
忍耐心という収穫
~ 形を変えて報いられる
益はなくても意味はある
見返りのないことに対してどれだけ真剣に取り組めるか
~ 子どもの特性を引きずったままの大人
大人とはすぐに見返りが得られなくても辛抱して待てる人
収穫に不向きな田んぼ
二宮尊徳「この秋は雨か嵐か知らねども…」
ひとことの愚痴をいうこともなく
手抜きをすると心が荒む
「人が土をつくり,土が作物をつくる」
→ 人が作物を作る時代に
一所懸命な姿を示す
「この町の子供たちは、この町の大人たちを見て育つ」
「癒し」は自分で感じるもの
心にゆとりのある人は癒しを求めない
= 必要ないから
何の保証もない事への努力
◇苦境の乗り越え方
苦境時の心構え
① 周囲のせいにしない 工夫次第
② 自分一人で背負い込む 努力次第
③ 苦難はいつまでも続かない 自分次第
苦しみはひとりで
苦労の痕を悟られずに人と接する
使命感を大きな支えに
我が身を引き受ける
唾面自乾
- 顔に唾をかけられてもふかずに自然に乾くまで待つ
どれだけ受け入れられるか
- 一からやり直してみる
「悩み」や「不安」は皆平等
◇人間力を高める
「本物人間」の見分け方
① 言行一致か
② 自分の利益に結び付かないことにどれだけ無心に
真の幸せは義務の甘受の中にある
本当の大人
幼児性
= 「わがまま」自己中心的
自分で自分をコントロールできない
大人と子どもの違い
命を自分以外のために費やせるようになったら大人と言える
「自分だけ」という歪(いびつ)な心
難癖者
… 自分の言う通りにならなければ許さない、人の言うことを
聞こうとしない、自分の基準でしか物事を考えない、人のこ
とはどうでもいい、しつこい
判断基準は「自分だけ」「いまだけ」
自分だけ → みんなで
人の幅は無限大
人間の体は2~5倍が限度
人間の心の大きさ広さは 2~何万倍?
<どれだけ自分以外の人のことを考えられるかどうか>
与えられた絆を使い尽くさない
与えられた絆をできるだけ少なく使うことが信用につながる
お金の使い方で人物が分かる
小さいお金は大切に、大きなお金についてはケチケチしない
基準
- 「このお金を使うことによってどういう意義があるか」
稼いだお金を自分のためにだけ使うという意識は人間を下品にす
るだけ
かっこよさは滅びへの道
三浦綾子記念文学館
「かっこよさは破滅につながる」
人間の評価の一元化を排す
この記事へのコメント
無ければ、
「い」「う」「え」「お」母音のどれでも無く
「あ」「か」「さ」「た」「な」
「は」「ま」「や」「ら」「わ」の系統だという事で、
現代にも、αやAの意味として、記憶が残ってますね。
文字の発明は素晴らしいです。特に沢山の文字の漢字はすごいです。
最初の古代文字(象形文字)から発展していた漢字には興味が尽きません。
日本人が二年連続でIQ世界一とも関連してるとのこと。興味深かったです。
コメントありがとうございました。