「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年 ④ /「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 ③【再掲載 2017.9】
今日は5月16日、金曜日です。
今回は、5月10日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「知能は幼児期の言語活動によって創られる」
・「頭は働きたがっている」
・「日本では漢字を日本語を表す文字にしたばかりでなく新しい文字を
作り出す材料にしてきた」
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本民俗学のエッセンス」③を載せます。
南方熊楠さんの大きさを知ることができました。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年④

◇漢字は世界で最も高度な文字 -真に文字といえるものは漢字だけである- (2)
日本の子どものIQはなぜ高いのか?
1982年「ネイチャー」誌
リチャード・リン博士の論文
日本111 英仏独米100 IQ
→ 欧米学者
「漢字の学習がその原因ではないか」
漢字学習は子どもの知能を高める
漢字を使えばなぜ頭が良くなるのか
知能は幼児期に言葉によって創られる
「知能は幼児期の言語活動によって創られる」
言葉よりも働きの大きい漢字
初めて見る字を推理する
頭は働きたがっている
論理的・体系的に創られた漢字
古い漢字 象形 具体物を示す 200そこそこ 文
指事 抽象事を表す
今 会意 属の複合文字が多い 字
→ 文字
漢字カードの効用
◇日本人の多くが忌み嫌い、外国人が高く評価する漢字
戦後の国語改革の過ち
昭和21年11月 現代仮名遣い 1850字
昭和23年 2月 教育漢字 881字
当用漢字表は思想制限
日本人は新しい漢字を創り出してきた(中国にない字)
櫻 枠 雫 峠 辻 働く 毟る
欧米から流入
腺 症 癌 哲学 科学 化学 燐寸 煙草
= 日本では漢字を日本語を表す文字にしたばかりでなく新しい文
字を作り出す材料にしてきた
字体表制定という暴挙
突 戻 ← 下の大は本当は犬
犬が穴から飛び出す 犬が家(戸)にもどること
→ 犬でなければならぬはず!
歴 暦 ← 上は木木でなく禾禾 稲
漢字は一画一画であってもそれだけの意味の存在 おろそかにし
てはいけない
字体表の字体は「漢字の構成の原理に則った歴史のある字体」で
なくてはならない
当用漢字音訓表の勘違い
「朝日新聞」での発表
昭和36年3月20日
「漢字は濡れ衣を着ている」
新送りがなについて
難読 誤読のおそれのあるものは多い
行う → 行なう
取締る → 取り締まる 前者の方がよい
「朝日新聞」の表記の変更
朝日新聞のみ 「私の漢字教室」の主張を容れた
→ 昭和48年6月 「朝日新聞の表記法も正しい」と内閣訓令
「朝日新聞」の社説
朝日新聞 昭和41年3月4日 「石井方式を考える」
国語漢字振興協会の設立
平成3年11月25日・26日
日本語には論理性も国際性も共にある
mountain より 山 が覚えやすい
人間能力開発世界会議で認められる
ドーマン博士 昭和48年5月 人間開発世界会議
☆「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 ③【再掲載 2017.9】

◇南方熊楠 その研究と方法 宮田登
1.南方熊楠の境涯
南方熊楠 1867~1941
和歌山中卒
- 明治17年 大学予備門入学 - 中退してアメリカに
米国 バシフィック・ビジネス・カレッジ
→ ミシガン州立農学校 → 退学して独学 動植物の採集
明治25 渡英
大英博物館に出入り いろいろとトラブル
1900年
34歳で帰国 紀伊半島中心に菌類の採集+民俗学論文
アメリカ国務省からの再三の招聘を断り田邊に在
1941年
75歳で死去
2.南方熊楠の学問の特徴
鶴見和子
「内発的な学」
①ヨーロッパとアジアの学問の出会いと対決の統合
②民俗学と生物学
③比較学としての生物学と民俗学の統合
④生態学的立場からの公害反対
大乗仏教の思想が根幹に
「南方曼荼羅」
- 因果と縁 萃点が中心にある
真理の基本点
= 萃点を探り出す
世界的規模で
→ 比較文化論的視野
3.南方熊楠と柳田国男の差異
南方熊楠
比較民俗学
比較文化論的視点 → 人類文化の普遍性
柳田国男
一国民俗学
原初的な日本型の発見 慎重さ
「郷土研究」 が 協力の場であり論争の場でもあった
南方熊楠
柳田国男の編集方針を厳しく批判
「日常生活の利害についての具体的研究を」
地方制度,地方経済に関する研究を!
柳田国男
ルーラル・エコノミーとは「農村生活誌」である
歴史学
= 民衆生活史 - 一国民俗学
人類学
= 比較文化論 - 比較民俗学
「南方熊楠全集」(全10巻,別巻2,平凡社)
エッセンス
岩村忍編「南方熊楠文集」Ⅰ・Ⅱ(平凡社,昭和54)
鶴見和子
「南方熊楠」(講談社,昭和53)
今回は、5月10日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「知能は幼児期の言語活動によって創られる」
・「頭は働きたがっている」
・「日本では漢字を日本語を表す文字にしたばかりでなく新しい文字を
作り出す材料にしてきた」
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本民俗学のエッセンス」③を載せます。
南方熊楠さんの大きさを知ることができました。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年④

◇漢字は世界で最も高度な文字 -真に文字といえるものは漢字だけである- (2)
日本の子どものIQはなぜ高いのか?
1982年「ネイチャー」誌
リチャード・リン博士の論文
日本111 英仏独米100 IQ
→ 欧米学者
「漢字の学習がその原因ではないか」
漢字学習は子どもの知能を高める
漢字を使えばなぜ頭が良くなるのか
知能は幼児期に言葉によって創られる
「知能は幼児期の言語活動によって創られる」
言葉よりも働きの大きい漢字
初めて見る字を推理する
頭は働きたがっている
論理的・体系的に創られた漢字
古い漢字 象形 具体物を示す 200そこそこ 文
指事 抽象事を表す
今 会意 属の複合文字が多い 字
→ 文字
漢字カードの効用
◇日本人の多くが忌み嫌い、外国人が高く評価する漢字
戦後の国語改革の過ち
昭和21年11月 現代仮名遣い 1850字
昭和23年 2月 教育漢字 881字
当用漢字表は思想制限
日本人は新しい漢字を創り出してきた(中国にない字)
櫻 枠 雫 峠 辻 働く 毟る
欧米から流入
腺 症 癌 哲学 科学 化学 燐寸 煙草
= 日本では漢字を日本語を表す文字にしたばかりでなく新しい文
字を作り出す材料にしてきた
字体表制定という暴挙
突 戻 ← 下の大は本当は犬
犬が穴から飛び出す 犬が家(戸)にもどること
→ 犬でなければならぬはず!
歴 暦 ← 上は木木でなく禾禾 稲
漢字は一画一画であってもそれだけの意味の存在 おろそかにし
てはいけない
字体表の字体は「漢字の構成の原理に則った歴史のある字体」で
なくてはならない
当用漢字音訓表の勘違い
「朝日新聞」での発表
昭和36年3月20日
「漢字は濡れ衣を着ている」
新送りがなについて
難読 誤読のおそれのあるものは多い
行う → 行なう
取締る → 取り締まる 前者の方がよい
「朝日新聞」の表記の変更
朝日新聞のみ 「私の漢字教室」の主張を容れた
→ 昭和48年6月 「朝日新聞の表記法も正しい」と内閣訓令
「朝日新聞」の社説
朝日新聞 昭和41年3月4日 「石井方式を考える」
国語漢字振興協会の設立
平成3年11月25日・26日
日本語には論理性も国際性も共にある
mountain より 山 が覚えやすい
人間能力開発世界会議で認められる
ドーマン博士 昭和48年5月 人間開発世界会議
☆「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 ③【再掲載 2017.9】

◇南方熊楠 その研究と方法 宮田登
1.南方熊楠の境涯
南方熊楠 1867~1941
和歌山中卒
- 明治17年 大学予備門入学 - 中退してアメリカに
米国 バシフィック・ビジネス・カレッジ
→ ミシガン州立農学校 → 退学して独学 動植物の採集
明治25 渡英
大英博物館に出入り いろいろとトラブル
1900年
34歳で帰国 紀伊半島中心に菌類の採集+民俗学論文
アメリカ国務省からの再三の招聘を断り田邊に在
1941年
75歳で死去
2.南方熊楠の学問の特徴
鶴見和子
「内発的な学」
①ヨーロッパとアジアの学問の出会いと対決の統合
②民俗学と生物学
③比較学としての生物学と民俗学の統合
④生態学的立場からの公害反対
大乗仏教の思想が根幹に
「南方曼荼羅」
- 因果と縁 萃点が中心にある
真理の基本点
= 萃点を探り出す
世界的規模で
→ 比較文化論的視野
3.南方熊楠と柳田国男の差異
南方熊楠
比較民俗学
比較文化論的視点 → 人類文化の普遍性
柳田国男
一国民俗学
原初的な日本型の発見 慎重さ
「郷土研究」 が 協力の場であり論争の場でもあった
南方熊楠
柳田国男の編集方針を厳しく批判
「日常生活の利害についての具体的研究を」
地方制度,地方経済に関する研究を!
柳田国男
ルーラル・エコノミーとは「農村生活誌」である
歴史学
= 民衆生活史 - 一国民俗学
人類学
= 比較文化論 - 比較民俗学
「南方熊楠全集」(全10巻,別巻2,平凡社)
エッセンス
岩村忍編「南方熊楠文集」Ⅰ・Ⅱ(平凡社,昭和54)
鶴見和子
「南方熊楠」(講談社,昭和53)
この記事へのコメント
果たさない「漢字カード」は「人間の脳の不思議」ですねぇ。
五段階評価で唯一5+で習得に88時間掛かるとか。
やはり漢字が難関みたいで音読み・訓読み、前後の文脈で読み方が違うなど。
それらをある程度使いこなしている日本人は教育の賜物なんですかね。
個人的にはひらがなはもっと好きで、日本語にまつわる文化も大事。
タブレットでの漢字学習が一般的になってきました。
ひらがなばかり、カタカナばかりだと読みづらくて困りますね。
積み重ねの成果でしょうか、歳を重ねると漢字が多い文章が読みやすくなってきたように感じます。