「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年 ⑧(最終) /「地名から歴史を読む方法」武光誠 河出書房新社 1999年 ③【再掲載 2015.9】
今日は6月1日、日曜日です。
今回は、5月28日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」紹介8回目 最終です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「外国語教育は聴力がものをいうから幼児期から英語を学ばせるのが
よい。英語は真似(学)と反復(習)」
・「本当の教師は学習者の心に火を点ける。学習者は、自身が火と燃え
ている教師の火の焔に熱せられて発火点にまで高められその心に火
が点く」
・「『松坂の一夜』は自学自習の大切さを教えてくれる。本居宣長は賀
茂真淵の焔により一夜でも火が点き炎々と燃えた。」
もう一つ、再掲載になりますが、武光誠さんの
「地名から歴史を読む方法」③を載せます。
地名の由来を知ることは楽しく、
浜松市の地図を見ていろいろ想像します。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年⑧(最終)

◇私の考える「教育・学問の意義と理想」(4)
生命の摂理が語る親と子の道理
一万冊の我を設計書(父五千 母五千)
親の心情を子に伝える
家 西欧 - 夫婦中心
親子中心
- 個人を超えた家を重んずる
「家を大切にする心」
世 = 十+十+十 = 三十
人は三十年で跡継ぎを得て世代交代するのが普通
「人の世」を意味
個人は小我
家は大我
親の心情を子に伝えることは人の親としての使命
直系の先祖は三十代(一代三十年として900年)
さかのぼっただけで十億超
= 我が命の貴さ 我が子の教育の大切さ
現在国語力が低下している
我が国でも初めの3年間は国語と算数だけに絞るべき
その方が結局多の教科学習にも有効
日本の戦前
4年生で理科
5年生で社会科
国語教育が全学科の要
極言
「教育は国語教育だけあればよい」
- あとは個性に応じて好きな書物を読むのに任せれば
よい
聴力がものをいう外国語教育
幼児期から英語を学ばせる
英語
- 真似と反復 真似(学)と反復(習)
音感を養うのは幼児期に
本当の教師は学習者の心に火を付ける
教育の成否は「人に在る」
良例 松下村塾 2年半
「学習者の心に火を点ける教師」
- 自身が火と燃えている教師 学習者が師の火の焔に熱せ
られて発火点にまで高められその心に火が点く
品川弥二郎 松蔭について
「楠公討死の件を先生は涙を流しながら講義する。聞く者が
12、3歳の少年であっても先生は必死で読み、講義した」
「獄中でも学問しなくてはいけない。学問が足りないと道理に
明らかでないために笑って死ぬことができない」
この世はあらゆる能力の人間を必要としている
孔子
「不義にて富み且つ貴きは我においては浮雲の如し」
- 三代の苦心 契沖、真淵、宣長
松坂の一夜
→ 自学自習
一夜でも火が点き炎々と燃えた
- 世の中に落ちこぼれはいない
あらゆる能力の人間
◇報告「石井式漢字学習の実践」
小学校における石井式漢字指導の実際 昭和60年10月17日
島根県太田市立大屋小学校・江角龍夫
実践
ア 小学校で学習する学年別漢字一覧表を全家庭に配布・掲示
イ 漢字、朗読に関するアンケートの実施
ウ 全職員による漢字指導の授業研究
エ 教師の研修と共通理解
◇石井勲
大正8年山梨県生
昭和17年大東文化大学卒業 応召
戦後高校教諭
→ のち新宿区立淀橋小学校教諭
八王子市教育委員会指導主事
大東文化大学幼少教育研究所所長
現在(平成4年)石井教育研究所所長 国語問題協議会理事
☆「地名から歴史を読む方法」武光誠 河出書房新社 1999年 ③【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
由緒ある地、港町、農村からあなたの住む町まで、どんな地名にも
日本の歴史が秘められている。大和朝廷の土地開発にちなむ地名、
中世の荘園制度が生んだ地名、江戸時代の城下町の町づくりがわか
る地名など、“歴史の生き証人”たる地名を手がかりにこの国の成り
立ちを明らかにする。
地名は、私たちにとって極めて身近なもの。そして、我が国の歴史
を雄弁に物語る。県名ができたいきさつや、古い時代につくられた
自然地名、大和朝廷がつくった古代地名などを説明し日本の歴史を
探る。

◇自然地名
□七種類に分類できる自然地名
① 川
② 野原
③ 坂
④ 山
⑤ 谷(沢)
⑥ 海岸
⑦ 岬
例 江戸
= 河口を表す
奈良
=「ならす」平地の古語
□「川」に因む地名
合流点
- 落合、二俣、川合、河合、川井、合川
急流
- 轟、等々力、土々呂
遅流
- 「とろ」地名
流れ
- 「水流(つる)」→「つる」鶴の字も
川のそばの鶴地名 - 鶴間、鶴舞
□川幅の狭いところ
狭(かい)
→ 貝も、迫、宇土(うど) →鵜戸も
水たまり
「袋」 → 福良
深いところ
「釜」地名
川を渡るところ
「越」地名 越川 → 鯉川
□木と森林に因む地名
山、岳、峰、根、尾
森
→ 守、茂里、母里、毛里、毛利
神を祀ったところに森や林の地名も
□その他の自然地名
野
伸びる - 原型の「の」 → 「野」
大野、小野、佐野(狭野)
原
= 平地
大原、小原
海岸
「浜」「磯」「岬」
東日本に沢地名が多く、西日本に谷地名が多い
= 境は長野
◇農村地名
□中村
- 農村中心部
□山村の多くが古代以来の地名を持つ
人家の集まるところ「むら」「さと」
むら
- 村、邑
さと
- 里、郷 中国の法律用語を借りた
低湿地に田、家は小高いところ
= 丘の上に集落
→ 村岡、村山、村上
岡村、山村、上村、高村
里地名
大里、中里、里中、小里、美里
「さと」地名は「むら」地名より少ない
=「さと」は「むら」より新しい
□奈良に田中地名が多いわけ
3~4世紀の奈良盆地のめざましい開発による
本宅での生活「村居」
田のそばの仮小屋「田居」
→ 村居、村井、田居、田井、田伊、鯛地名
田居での新田開発終了
定住するようになった=「田中」
□古代の田中地名
= 新田開発地
□飛鳥時代
新墾(にいばり) 新治(にいばり)
→ 田中
□「田」のつく地名と海神信仰とは
田地名ベスト10
新田、山田、和田、吉田、田代、町田、田中、太田、高田、福田
和田
= 海神信仰 ~ 西日本の海岸沿い
古代人
海神
=「綿津見の神」海部(あまべ)
神戸市
和田岬-大和(輪)田泊
福原
今回は、5月28日に続いて、石井勲さんの
「石井式漢字興国論」紹介8回目 最終です。
出版社の案内には、
「漢字の学習はもっと楽しくなる! 幼児の持つ驚くべき能力を活用し
た漢字早教育の創始者が、永年の実践研究をもとに、学習者の知能を
高める漢字の効果を説く。石井式漢字教育の集大成!」
「漢字のもつ潜在力と可能性を探る。漢字はIQを高め、知的水準を上
げる。『21世紀の国際文字は漢字』と大胆に予言する最新漢字論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「外国語教育は聴力がものをいうから幼児期から英語を学ばせるのが
よい。英語は真似(学)と反復(習)」
・「本当の教師は学習者の心に火を点ける。学習者は、自身が火と燃え
ている教師の火の焔に熱せられて発火点にまで高められその心に火
が点く」
・「『松坂の一夜』は自学自習の大切さを教えてくれる。本居宣長は賀
茂真淵の焔により一夜でも火が点き炎々と燃えた。」
もう一つ、再掲載になりますが、武光誠さんの
「地名から歴史を読む方法」③を載せます。
地名の由来を知ることは楽しく、
浜松市の地図を見ていろいろ想像します。
☆「石井式漢字興国論」石井勲 日本教文社 1992年⑧(最終)

◇私の考える「教育・学問の意義と理想」(4)
生命の摂理が語る親と子の道理
一万冊の我を設計書(父五千 母五千)
親の心情を子に伝える
家 西欧 - 夫婦中心
親子中心
- 個人を超えた家を重んずる
「家を大切にする心」
世 = 十+十+十 = 三十
人は三十年で跡継ぎを得て世代交代するのが普通
「人の世」を意味
個人は小我
家は大我
親の心情を子に伝えることは人の親としての使命
直系の先祖は三十代(一代三十年として900年)
さかのぼっただけで十億超
= 我が命の貴さ 我が子の教育の大切さ
現在国語力が低下している
我が国でも初めの3年間は国語と算数だけに絞るべき
その方が結局多の教科学習にも有効
日本の戦前
4年生で理科
5年生で社会科
国語教育が全学科の要
極言
「教育は国語教育だけあればよい」
- あとは個性に応じて好きな書物を読むのに任せれば
よい
聴力がものをいう外国語教育
幼児期から英語を学ばせる
英語
- 真似と反復 真似(学)と反復(習)
音感を養うのは幼児期に
本当の教師は学習者の心に火を付ける
教育の成否は「人に在る」
良例 松下村塾 2年半
「学習者の心に火を点ける教師」
- 自身が火と燃えている教師 学習者が師の火の焔に熱せ
られて発火点にまで高められその心に火が点く
品川弥二郎 松蔭について
「楠公討死の件を先生は涙を流しながら講義する。聞く者が
12、3歳の少年であっても先生は必死で読み、講義した」
「獄中でも学問しなくてはいけない。学問が足りないと道理に
明らかでないために笑って死ぬことができない」
この世はあらゆる能力の人間を必要としている
孔子
「不義にて富み且つ貴きは我においては浮雲の如し」
- 三代の苦心 契沖、真淵、宣長
松坂の一夜
→ 自学自習
一夜でも火が点き炎々と燃えた
- 世の中に落ちこぼれはいない
あらゆる能力の人間
◇報告「石井式漢字学習の実践」
小学校における石井式漢字指導の実際 昭和60年10月17日
島根県太田市立大屋小学校・江角龍夫
実践
ア 小学校で学習する学年別漢字一覧表を全家庭に配布・掲示
イ 漢字、朗読に関するアンケートの実施
ウ 全職員による漢字指導の授業研究
エ 教師の研修と共通理解
◇石井勲
大正8年山梨県生
昭和17年大東文化大学卒業 応召
戦後高校教諭
→ のち新宿区立淀橋小学校教諭
八王子市教育委員会指導主事
大東文化大学幼少教育研究所所長
現在(平成4年)石井教育研究所所長 国語問題協議会理事
☆「地名から歴史を読む方法」武光誠 河出書房新社 1999年 ③【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
由緒ある地、港町、農村からあなたの住む町まで、どんな地名にも
日本の歴史が秘められている。大和朝廷の土地開発にちなむ地名、
中世の荘園制度が生んだ地名、江戸時代の城下町の町づくりがわか
る地名など、“歴史の生き証人”たる地名を手がかりにこの国の成り
立ちを明らかにする。
地名は、私たちにとって極めて身近なもの。そして、我が国の歴史
を雄弁に物語る。県名ができたいきさつや、古い時代につくられた
自然地名、大和朝廷がつくった古代地名などを説明し日本の歴史を
探る。

◇自然地名
□七種類に分類できる自然地名
① 川
② 野原
③ 坂
④ 山
⑤ 谷(沢)
⑥ 海岸
⑦ 岬
例 江戸
= 河口を表す
奈良
=「ならす」平地の古語
□「川」に因む地名
合流点
- 落合、二俣、川合、河合、川井、合川
急流
- 轟、等々力、土々呂
遅流
- 「とろ」地名
流れ
- 「水流(つる)」→「つる」鶴の字も
川のそばの鶴地名 - 鶴間、鶴舞
□川幅の狭いところ
狭(かい)
→ 貝も、迫、宇土(うど) →鵜戸も
水たまり
「袋」 → 福良
深いところ
「釜」地名
川を渡るところ
「越」地名 越川 → 鯉川
□木と森林に因む地名
山、岳、峰、根、尾
森
→ 守、茂里、母里、毛里、毛利
神を祀ったところに森や林の地名も
□その他の自然地名
野
伸びる - 原型の「の」 → 「野」
大野、小野、佐野(狭野)
原
= 平地
大原、小原
海岸
「浜」「磯」「岬」
東日本に沢地名が多く、西日本に谷地名が多い
= 境は長野
◇農村地名
□中村
- 農村中心部
□山村の多くが古代以来の地名を持つ
人家の集まるところ「むら」「さと」
むら
- 村、邑
さと
- 里、郷 中国の法律用語を借りた
低湿地に田、家は小高いところ
= 丘の上に集落
→ 村岡、村山、村上
岡村、山村、上村、高村
里地名
大里、中里、里中、小里、美里
「さと」地名は「むら」地名より少ない
=「さと」は「むら」より新しい
□奈良に田中地名が多いわけ
3~4世紀の奈良盆地のめざましい開発による
本宅での生活「村居」
田のそばの仮小屋「田居」
→ 村居、村井、田居、田井、田伊、鯛地名
田居での新田開発終了
定住するようになった=「田中」
□古代の田中地名
= 新田開発地
□飛鳥時代
新墾(にいばり) 新治(にいばり)
→ 田中
□「田」のつく地名と海神信仰とは
田地名ベスト10
新田、山田、和田、吉田、田代、町田、田中、太田、高田、福田
和田
= 海神信仰 ~ 西日本の海岸沿い
古代人
海神
=「綿津見の神」海部(あまべ)
神戸市
和田岬-大和(輪)田泊
福原
この記事へのコメント
そう言えば。直近、フリガナが全部ついた、子供向け
理科/科学の本の出版量そのものが、需要が減ったの
でしょうか。何か少なくなりましたね。児童にも
「スマホで理科・社会は勉強しろ」なのか? また、
地名の話、参考になります!
nice!です!!!
多摩川の少し上流には川崎に等々力公園、東京に等々力渓谷があります。
昔は多摩川の流れが今とは違っていたんでしょうかね。
「石井式漢字興国論」ですが・・・
「聴力がものをいう外国語教育 幼児期から英語を学ばせる」に同感です。
著者の石井勲さんですが、小生の実家県の人でした(爆)ビックリです!?(=^・ェ・^=)
子ども向けの本に振り仮名が振ってあるとうれしくなります。
わたしは石井式もいいなあと思っています。
わたしは以前、五島小学校に勤めていました。
西島町、松島町、鶴島町、福島町、江之島町と5つの「島」地名をもつ町を校区とする学校で、今でも五島地区と呼ばれています。
天竜川河口近くの地域で、洪水等で天竜川の流れが変わることにより島状になっていたとそうです。堤防が整備されるまでは、大河川下流は大変だったようです。
石井勲さんの考えには賛成ですが、指導要領との兼ね合いから学校では難しいですね。「聴力がものをいう」という指摘には、なるほどと思いました。
中学の頃結構洋楽聞いたんですが、英語はからっきしだめでした(^^;
nice!の押し逃げで申し訳ないですが・・・。
菜園の野菜達・天候不順にもめげずに、確りと育っています(^0^)!!。
今日の郷山・午前中は、曇天だったが・午後から陽射しが・・・吹く風が強い北寄りで冷たく・気温が低めで、涼しく感じる一日に・・・其方は、如何ですか!!。
生活も学問も成り立たないと思ってます
退職してから、メモをする機会を増やすように努力していますが、確認することが増えています。
- 日本人の名字も地名に由来するものが多い
そう聞くと、その通りだと感じます。
英文の読解は好きでしたが、声を出して読むのは恥ずかしさに負けました。
少し暑く感じる一日でした。車はエアコンが活躍する時期になっています。
地名を大切にしたいと思っています。
「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」ですね。
平城京は広く平らなところですね。
勉強しようという気持ちを立派だと思います。
わたしは残された時間とやりたいことを天秤に掛けるようになっています。