「親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方」鈴木慶太 河出書房新社 2016年 ① /「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ④(最終)【再掲載 2018.4】
今日は6月11日、水曜日です。
今回は、鈴木慶太さんの
「親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「さまざまな支援があるように見えて、実は不安を持っているアスペル
ガーの子どもと親が知っておきたい進学と就業のための情報。」
とあります。
今回はASDの特徴についてです。
わたしに当てはまることがいくつかあります。
「発達障害」が特別な言葉ではないことがわかります。
スペクトラムとは、「連続体」を表す、科学の用語です。
境界線・範囲が明確ではない状態の連続を表します。
例えば、虹のようなものです。
人間も、スペクトラムは個人の特性や能力が一様ではありません。
「自閉症スペクトラム」も、ここからここまでが軽度、ここからから先
は重度といった線引きはありません。、
自閉傾向の程度が同一線上で連続体になっているイメージを表すからです。
皆が知っておいた方がよいことだと思います。
もう一つ、再掲載になりますが、藤本義一さんの
「人生の自由時間」④を載せます。
若い頃は、テレビでよく見るロマンスグレーの、格好がよく少し気障な
おじさんのイメージが、「知識人」と呼ばれるのにふさわしい方だとの
イメージにかわりました。
これからの自由時間をいかに自分のものにできるか、楽しみです。
☆「親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方」鈴木慶太 河出書房新社 2016年 ①

◇発達障害とは(1)
脳の機能障害が関係している
ASD
= 自閉症スペクトラム
コミュニケーション障害 社会性障害 興味活動の限定
ADHD
= 注意欠如多動性障害
不注意 衝動性 多動性
LD
= 学習障害
知的能力の部分的な遅滞
□ASD
= 自閉症スペクトラム障害
(自閉症/高機能自閉症/アスペルガー症候群)
1 人との関わり方が苦手
(社会的なやりとりの障害)
・人と目を合わせない
・名前を呼ばれても反応しない
・相手や状況に合わせた行動が苦手
・自己主張が強く一方的な行動が目立つ
2コミュニケーションがうまくとれない
(コミュニケーション障害)
・言葉の後れ
・オウム返し
・相手の表情から気持ちをくみ取れない
・たとえ話を理解することが苦手
3想像力が乏しい こだわりがある(こだわり行動)
・言われたことを表面的に受け取りやすい
・「ままごと遊び」をあまりしない
・決まった順序や道順にこだわる
・急に予定が変わるとパニックを起こす
○マイペース
・人見知りしない
・自分の言いたいことだけ
・すぐ口にする
・途中で他に
・周囲から自分勝手でわがままだと思われている
○早くて達者な言葉の発達
・難しい表現を好む
・大人びた言い方・丁寧
・皮肉の理解は困難(冗談や比喩はわかる)
・言葉を表面的に理解する
・代名詞の理解が困難なことがある
○融通が利かない行動
・気になることを繰り返し言う
・決まり切った言動が多い
・自分が納得したルールはだけでも守ることを要求する
○その他
・注意欠陥多動性と同じ
・手先が不器用なことが多い
・被害者的な言動が多い
・文字が乱雑なことがある
・教えていない文字が早く読めるようになることがある
☆「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ④(最終)【再掲載 2018.4】
[出版社の案内]
定年後にたっぷり手にしうる自由な時間、それをどう充実
させて生きるか。ぜひともなすべきこと、心がけたいこと
は何か。戦争も震災もくぐりぬけ、無数の人間模様を見つ
めてきた作家が、好評の『人生の賞味期限』に続いて贈る、
高齢者への“応援歌”。深い洞察と示唆に満ちた、書き下ろ
し多数を含む20篇のエッセイで構成。

◇子供に語り継ぐべきこと
□16~17世紀
① 親は一日に三度笑って見せよ
② 親思う心に勝る親心
□吉田松陰の辞世の短歌より
「親思う心にまさる親心…」
「人生五十年間」
~ 親は子供に余情を残してあの世に旅立つ
「学問のすすめ」
生涯教育
- 自分が受けてだけに終わるのではなく送り手になる
◇今語りべく戦争
□「きけわだつみの声」
わたつみ
= 「海(わた)つ霊(み)」
= 海の神様
「海からの声にもう一度耳を傾けよう」
「海からの声をもう一度」
□アメリカの傲慢
= アメリカは侵略されたことがないから
◇柵(しがらみ)論の必要
□シガラミ 柵
WEIR
= 水の中に立てた垣
まといつくものを止めて川の水を流す
□人間の求める自由はムボウとムホウ(無謀と無法)からは生まれない
◇超俗の人(1)
□生活が安定しても精神が枯れ果てていくのが人間にとって一番無惨
~ 物質面と精神面のかねあい
□超俗の人
数学者・岡潔
プラスの日とマイナスの日
「学ぶ者は総じて雨の日のヒマワリのようなものだ」
画家・山下清
「人間の死は風か波」
◎ 超俗の人になるためには諦めてはいけない
◎ 自分に与えられた時間を意識して生きている
□人生の自由時間
三拍子
… 「摂取」「睡眠」「排泄」の三拍子
三拍子が順調であるあるからこそ生きている喜びを自分のも
のにできる
ふける
① 老ける Glow 0ld
② 耽る Indulge
= 貪る 赦免
③ 更ける Grow Late
老人手帳
~ 喜びより哀れさを覚える
→ 耽ることにした
= 人生に最も大切なのは味わい
◇カタツムリとナメクジ
カタツムリ派とナメクジ派
ナメクジ宣言した途端に不満は徐々に減少していきそれに伴って
不安も薄れていく
◇遺言の効用
4月15日遺言の日
~ 遺言ラッシュ
◇死を考えてみる
死を考えることは生を考えることである
◇あとがき 「自生」を考える
ミヒャエル・エンデ 『モモ』
~ 定年後
正岡子規『病床六尺』
「…余は今まで禅宗の所謂悟りという事を誤解していた。悟りと
いう事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは
間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている
ことであった」
= 人生の目的
今回は、鈴木慶太さんの
「親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「さまざまな支援があるように見えて、実は不安を持っているアスペル
ガーの子どもと親が知っておきたい進学と就業のための情報。」
とあります。
今回はASDの特徴についてです。
わたしに当てはまることがいくつかあります。
「発達障害」が特別な言葉ではないことがわかります。
スペクトラムとは、「連続体」を表す、科学の用語です。
境界線・範囲が明確ではない状態の連続を表します。
例えば、虹のようなものです。
人間も、スペクトラムは個人の特性や能力が一様ではありません。
「自閉症スペクトラム」も、ここからここまでが軽度、ここからから先
は重度といった線引きはありません。、
自閉傾向の程度が同一線上で連続体になっているイメージを表すからです。
皆が知っておいた方がよいことだと思います。
もう一つ、再掲載になりますが、藤本義一さんの
「人生の自由時間」④を載せます。
若い頃は、テレビでよく見るロマンスグレーの、格好がよく少し気障な
おじさんのイメージが、「知識人」と呼ばれるのにふさわしい方だとの
イメージにかわりました。
これからの自由時間をいかに自分のものにできるか、楽しみです。
☆「親子で理解する発達障害進学・就労準備の進め方」鈴木慶太 河出書房新社 2016年 ①

◇発達障害とは(1)
脳の機能障害が関係している
ASD
= 自閉症スペクトラム
コミュニケーション障害 社会性障害 興味活動の限定
ADHD
= 注意欠如多動性障害
不注意 衝動性 多動性
LD
= 学習障害
知的能力の部分的な遅滞
□ASD
= 自閉症スペクトラム障害
(自閉症/高機能自閉症/アスペルガー症候群)
1 人との関わり方が苦手
(社会的なやりとりの障害)
・人と目を合わせない
・名前を呼ばれても反応しない
・相手や状況に合わせた行動が苦手
・自己主張が強く一方的な行動が目立つ
2コミュニケーションがうまくとれない
(コミュニケーション障害)
・言葉の後れ
・オウム返し
・相手の表情から気持ちをくみ取れない
・たとえ話を理解することが苦手
3想像力が乏しい こだわりがある(こだわり行動)
・言われたことを表面的に受け取りやすい
・「ままごと遊び」をあまりしない
・決まった順序や道順にこだわる
・急に予定が変わるとパニックを起こす
○マイペース
・人見知りしない
・自分の言いたいことだけ
・すぐ口にする
・途中で他に
・周囲から自分勝手でわがままだと思われている
○早くて達者な言葉の発達
・難しい表現を好む
・大人びた言い方・丁寧
・皮肉の理解は困難(冗談や比喩はわかる)
・言葉を表面的に理解する
・代名詞の理解が困難なことがある
○融通が利かない行動
・気になることを繰り返し言う
・決まり切った言動が多い
・自分が納得したルールはだけでも守ることを要求する
○その他
・注意欠陥多動性と同じ
・手先が不器用なことが多い
・被害者的な言動が多い
・文字が乱雑なことがある
・教えていない文字が早く読めるようになることがある
☆「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ④(最終)【再掲載 2018.4】
[出版社の案内]
定年後にたっぷり手にしうる自由な時間、それをどう充実
させて生きるか。ぜひともなすべきこと、心がけたいこと
は何か。戦争も震災もくぐりぬけ、無数の人間模様を見つ
めてきた作家が、好評の『人生の賞味期限』に続いて贈る、
高齢者への“応援歌”。深い洞察と示唆に満ちた、書き下ろ
し多数を含む20篇のエッセイで構成。

◇子供に語り継ぐべきこと
□16~17世紀
① 親は一日に三度笑って見せよ
② 親思う心に勝る親心
□吉田松陰の辞世の短歌より
「親思う心にまさる親心…」
「人生五十年間」
~ 親は子供に余情を残してあの世に旅立つ
「学問のすすめ」
生涯教育
- 自分が受けてだけに終わるのではなく送り手になる
◇今語りべく戦争
□「きけわだつみの声」
わたつみ
= 「海(わた)つ霊(み)」
= 海の神様
「海からの声にもう一度耳を傾けよう」
「海からの声をもう一度」
□アメリカの傲慢
= アメリカは侵略されたことがないから
◇柵(しがらみ)論の必要
□シガラミ 柵
WEIR
= 水の中に立てた垣
まといつくものを止めて川の水を流す
□人間の求める自由はムボウとムホウ(無謀と無法)からは生まれない
◇超俗の人(1)
□生活が安定しても精神が枯れ果てていくのが人間にとって一番無惨
~ 物質面と精神面のかねあい
□超俗の人
数学者・岡潔
プラスの日とマイナスの日
「学ぶ者は総じて雨の日のヒマワリのようなものだ」
画家・山下清
「人間の死は風か波」
◎ 超俗の人になるためには諦めてはいけない
◎ 自分に与えられた時間を意識して生きている
□人生の自由時間
三拍子
… 「摂取」「睡眠」「排泄」の三拍子
三拍子が順調であるあるからこそ生きている喜びを自分のも
のにできる
ふける
① 老ける Glow 0ld
② 耽る Indulge
= 貪る 赦免
③ 更ける Grow Late
老人手帳
~ 喜びより哀れさを覚える
→ 耽ることにした
= 人生に最も大切なのは味わい
◇カタツムリとナメクジ
カタツムリ派とナメクジ派
ナメクジ宣言した途端に不満は徐々に減少していきそれに伴って
不安も薄れていく
◇遺言の効用
4月15日遺言の日
~ 遺言ラッシュ
◇死を考えてみる
死を考えることは生を考えることである
◇あとがき 「自生」を考える
ミヒャエル・エンデ 『モモ』
~ 定年後
正岡子規『病床六尺』
「…余は今まで禅宗の所謂悟りという事を誤解していた。悟りと
いう事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは
間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている
ことであった」
= 人生の目的
この記事へのコメント
藤本義一さん、テレビで何度か拝見しました。
読んでみようと思います、『人生の自由時間』
NICEです(^^)
いよいよ鬱陶しい梅雨入りですね❗
「発達障害」は、特別な言葉ではないと感じる書籍・内容です。ASD・自閉症スペクトラムに関しても、対応する?接触する人によって違いもありかな?また「早くて達者な言葉の発達」の「難しい表現を好む」意外でした。接した方や研究者ではないと、知らないコトが沢山ありそうです!?(=^・ェ・^=)
このような特徴が現れやすいということだと思いますが、わかりやすいとわたしも感じます。
とりあえず元気に畑に出ることのできることをありがたいと思います。
本を読み、藤本義一さんへのイメージが変わりました。
昼近くから、降りが少し弱くなり、空が明るくなってきました。
ここは、わたしにもいうことができるかなと思う人は多いと思います。濃淡の違いはあるかもしれませんが。対処の方法など自分にも役立つ情報が得られると感じています。
優秀な方だったので本社へ課長職で栄転となりました。
通勤時間が長くなりお子さんと接する時間が少なくなり、
元の職場への異動を希望し転勤して行きました。
考えさせられる出来事でした。
何を大切にするのかは一人ひとりちがいますが、考えさせられます。
藤本さんは、定年退職後の生活を「土曜日」と呼びます。
日曜日にいつなるのかわかりませんが、半働半休を楽しんでおります。
「連続体」---本当にそう思います。線を引くのは難しい、と言うか、無理、と言うのが正しいのでしょうね。
同感です。自分事として考えることが大切で、発達障がいにかんする本に、わたしに役に立つことも書かれているように感じます。