「非行の予防学-食事の風景」佐々木光郎 静岡英和学院大学教授 月刊「少年育成」2009年2月号より ① /「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】
今日は7月6日、日曜日です。
今回は、佐々木光郎さんの
「非行の予防学-食事の風景」1回目の紹介です。
残念ながら休刊となった「少年育成」誌の記事です。
家族そろって食事をすることの大切さを思います。
ここに書かれている事例のような家庭が減っているとよいのですが。
もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」③を載せます。
京都の別の一面を垣間見える気がします。
☆「非行の予防学-食事の風景」佐々木光郎 静岡英和学院大学教授 月刊「少年育成」2009年2月号より ①

前号では、非行の予防的な視点から、今、子育てをしている家族への
支援の大切さについて触れた。
その際に、例えば、リスクの兆候が見られる家族と、白分たちの力で
困難をうまく乗り切っている(適応している)家族とでは、その支援の
方法やかかわり方も違ってくると述べた。
今号からは非行の予防学を具体的に展開したい。手始めに、私かかつ
てかかわった非行臨床の体験から、今子育ての過程にある親やその他関
係する人たちへ「こうあって欲しい家族・家庭」について提言する。
今号では「食事の風景」を取り上げ、「食育」の大切さを確かめ合いた
い。
ここでの「食育」とは毎日の食事の中で培われる子どものからだと心
の育ちをいう。
〇食事の風景
非行臨床ではいろいろな少年(子ども)たらと向き合って来た。
その中でも、非行を繰り返す子どもについて、家庭における食事の在
り方に共通点があるのに気が付いた。
それを挙げると次のようなものである。
① 子どもだけが1人で食べる(孤食)。いつでもどこでも好きな時間
に食べる。
② 決まった物しか食べない(偏食)。
③ 朝食を摂らないのが習慣化している(欠食)。
④ 家族が一緒に食べていてもバラバラのメニューで食べている(個食)。
夕食の風景をみる。
ほとんどの子どもは、家族とは別な時間や場所(自分の部屋ほか)で、
1人で食べていることが多いのに驚いた。
ある中学生は、「おやじの顔を見るのが嫌だ」と言い、意識的に親と
の食事の時間を避けていた。
親は「うちの子は、どんな友だちと付き合っているのか。学校で何を
しているのか。何を思っているのか分からない」と言う。このような親
子の場合、家族がそろった食事の風景はめったに見られない。
<事例1>ひとりの夕食
洋一郎くん(仮名)は中学3年生である。父母と妹(小6)との4人
家族であるが、生まれてこのかた家族と一緒の夕食をとったことがない。
放課後には、帰宅する前に、ファーストフード等を買い食いしたり、
家では好きな時問に即席めんなどを食べたりする。
時には夕方から出掛け先輩の家で御馳走になることもある。
これが夕食である。
朝食は「眠いので起きれず摂らない」という。
学校に行く理由を聞くと、「給食があるから」と言い、そこで一日の
栄養量を補っている。
食べ終わると午後からの授業を受けないで帰宅することもある。
このような家庭での食事のスタイルから、次の三つのことが言える。
一つは、親と子どもとの疎遠な関係である。
食事をしながらのコミュニケーションのもつ意味は大きい。
なぜならば、家族がいっしょに食べることで、親子の心のつながりを
深め、そのことで、親は子どもの生活や心のようすがわかるからである。
しかも、親が心をこめてつくった料理は、親の愛情を自然に伝え、親
のさりげないやさしさは味とともに心に残り、満足感を与える。
このことは、子どもが自立していくための強さをつくる原点である。
二つは、子どもが「自分の好きな時いつでも食べる」のが身に付いた
ら、他の生活の場面でもこの行動のやり方が「応用」されることである。
すなわち、学校での集団生活においても、「自分の好き通り行動して
も良い。
「我慢をする必要はない」「他人は関係がない」という、考えや行動
を取るのは許されると思うからである。
そのために、集団のきまりやルールを守ることや、他者の気持ちを尊
重し助け合い、思いやることが苦手となる。
すなわち、非行や他の逸脱行動への抵抗感が弱い状態がつくられると
言える。
三つは、朝の食事を摂らない背景には、不規則な生活がある。
そのことが非行が起きやすい環境的要因となる。
この事例では、素行の余り良くない卒業生の先輩と夜遅くまで遊んで
いた。
事例の子どもは、午前中は「調子が悪い」と言い、自分の身体を動か
すこと自体が「めんどうだ」と、けだるそうに話す。
自分のからださえも自律的に動かせないのである。
朝食は体の栄養補給だけではなく、規則正しい生活スタイルの定着に
は欠かせないので、「朝ごはん」運動の意義を見直したいと思う。
☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】

◇仏教のある側面
北山の大伽藍
占領軍
→ 北山通り
植物園の一部が占領軍住区
磯崎新設計のコンサートホール
写真撮影に3万円を要求(外観)
- 寺の真似? 公共施設なのに?
写真とイラスト
雑誌
~ 1点につき3万円を寺に納めるしきたり
本来肖像権や意匠権はない「志納金」
金銀苔石(金閣・銀閣・西芳寺・龍安寺)
= コストのかかる人気四大寺
1枚20万円以上も!
→ 庭園関係の本なのに写真がない
~ イラストであしらい
寺を増長させた責任の一端は東京のメディアにもある
= 金でけり
ライトアップでカップルは
拝観料の収入
~ 宗教的な献金扱い
~ 非課税
ライトアップ
- 別料金 完全入れ替え制
山折哲雄
1万円札の托鉢
「万札1枚で心が揺れるようじゃ修行は足らないなあ」
「古都税」闘争
1956「文化観光施設税(文観税)」
→ 京都会館(岡崎)
1964年 5年間の延長
→ 1980年代「古都保存協力税(古都税)」1985
はねつけた
= 拝観料収入のふくらみ
ストライキにより1988年 古都税廃止
→ 行政も方針変更
庭園秘話
信長
寺への宿泊
= 寺がホテルに
= おもてなしの場
禅寺
~ 庭園
~ 武将一行受け入れから?
接待のおつとめ
◎ 禅宗は武士層へ食い込むことで勢力拡大
「おもてなし」を遡る
ホテルを営む寺のレストラン部門によるアイデア商品
~ 精進料理
戦国的男社会
今回は、佐々木光郎さんの
「非行の予防学-食事の風景」1回目の紹介です。
残念ながら休刊となった「少年育成」誌の記事です。
家族そろって食事をすることの大切さを思います。
ここに書かれている事例のような家庭が減っているとよいのですが。
もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」③を載せます。
京都の別の一面を垣間見える気がします。
☆「非行の予防学-食事の風景」佐々木光郎 静岡英和学院大学教授 月刊「少年育成」2009年2月号より ①
前号では、非行の予防的な視点から、今、子育てをしている家族への
支援の大切さについて触れた。
その際に、例えば、リスクの兆候が見られる家族と、白分たちの力で
困難をうまく乗り切っている(適応している)家族とでは、その支援の
方法やかかわり方も違ってくると述べた。
今号からは非行の予防学を具体的に展開したい。手始めに、私かかつ
てかかわった非行臨床の体験から、今子育ての過程にある親やその他関
係する人たちへ「こうあって欲しい家族・家庭」について提言する。
今号では「食事の風景」を取り上げ、「食育」の大切さを確かめ合いた
い。
ここでの「食育」とは毎日の食事の中で培われる子どものからだと心
の育ちをいう。
〇食事の風景
非行臨床ではいろいろな少年(子ども)たらと向き合って来た。
その中でも、非行を繰り返す子どもについて、家庭における食事の在
り方に共通点があるのに気が付いた。
それを挙げると次のようなものである。
① 子どもだけが1人で食べる(孤食)。いつでもどこでも好きな時間
に食べる。
② 決まった物しか食べない(偏食)。
③ 朝食を摂らないのが習慣化している(欠食)。
④ 家族が一緒に食べていてもバラバラのメニューで食べている(個食)。
夕食の風景をみる。
ほとんどの子どもは、家族とは別な時間や場所(自分の部屋ほか)で、
1人で食べていることが多いのに驚いた。
ある中学生は、「おやじの顔を見るのが嫌だ」と言い、意識的に親と
の食事の時間を避けていた。
親は「うちの子は、どんな友だちと付き合っているのか。学校で何を
しているのか。何を思っているのか分からない」と言う。このような親
子の場合、家族がそろった食事の風景はめったに見られない。
<事例1>ひとりの夕食
洋一郎くん(仮名)は中学3年生である。父母と妹(小6)との4人
家族であるが、生まれてこのかた家族と一緒の夕食をとったことがない。
放課後には、帰宅する前に、ファーストフード等を買い食いしたり、
家では好きな時問に即席めんなどを食べたりする。
時には夕方から出掛け先輩の家で御馳走になることもある。
これが夕食である。
朝食は「眠いので起きれず摂らない」という。
学校に行く理由を聞くと、「給食があるから」と言い、そこで一日の
栄養量を補っている。
食べ終わると午後からの授業を受けないで帰宅することもある。
このような家庭での食事のスタイルから、次の三つのことが言える。
一つは、親と子どもとの疎遠な関係である。
食事をしながらのコミュニケーションのもつ意味は大きい。
なぜならば、家族がいっしょに食べることで、親子の心のつながりを
深め、そのことで、親は子どもの生活や心のようすがわかるからである。
しかも、親が心をこめてつくった料理は、親の愛情を自然に伝え、親
のさりげないやさしさは味とともに心に残り、満足感を与える。
このことは、子どもが自立していくための強さをつくる原点である。
二つは、子どもが「自分の好きな時いつでも食べる」のが身に付いた
ら、他の生活の場面でもこの行動のやり方が「応用」されることである。
すなわち、学校での集団生活においても、「自分の好き通り行動して
も良い。
「我慢をする必要はない」「他人は関係がない」という、考えや行動
を取るのは許されると思うからである。
そのために、集団のきまりやルールを守ることや、他者の気持ちを尊
重し助け合い、思いやることが苦手となる。
すなわち、非行や他の逸脱行動への抵抗感が弱い状態がつくられると
言える。
三つは、朝の食事を摂らない背景には、不規則な生活がある。
そのことが非行が起きやすい環境的要因となる。
この事例では、素行の余り良くない卒業生の先輩と夜遅くまで遊んで
いた。
事例の子どもは、午前中は「調子が悪い」と言い、自分の身体を動か
すこと自体が「めんどうだ」と、けだるそうに話す。
自分のからださえも自律的に動かせないのである。
朝食は体の栄養補給だけではなく、規則正しい生活スタイルの定着に
は欠かせないので、「朝ごはん」運動の意義を見直したいと思う。
☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】
◇仏教のある側面
北山の大伽藍
占領軍
→ 北山通り
植物園の一部が占領軍住区
磯崎新設計のコンサートホール
写真撮影に3万円を要求(外観)
- 寺の真似? 公共施設なのに?
写真とイラスト
雑誌
~ 1点につき3万円を寺に納めるしきたり
本来肖像権や意匠権はない「志納金」
金銀苔石(金閣・銀閣・西芳寺・龍安寺)
= コストのかかる人気四大寺
1枚20万円以上も!
→ 庭園関係の本なのに写真がない
~ イラストであしらい
寺を増長させた責任の一端は東京のメディアにもある
= 金でけり
ライトアップでカップルは
拝観料の収入
~ 宗教的な献金扱い
~ 非課税
ライトアップ
- 別料金 完全入れ替え制
山折哲雄
1万円札の托鉢
「万札1枚で心が揺れるようじゃ修行は足らないなあ」
「古都税」闘争
1956「文化観光施設税(文観税)」
→ 京都会館(岡崎)
1964年 5年間の延長
→ 1980年代「古都保存協力税(古都税)」1985
はねつけた
= 拝観料収入のふくらみ
ストライキにより1988年 古都税廃止
→ 行政も方針変更
庭園秘話
信長
寺への宿泊
= 寺がホテルに
= おもてなしの場
禅寺
~ 庭園
~ 武将一行受け入れから?
接待のおつとめ
◎ 禅宗は武士層へ食い込むことで勢力拡大
「おもてなし」を遡る
ホテルを営む寺のレストラン部門によるアイデア商品
~ 精進料理
戦国的男社会
この記事へのコメント
よね。
もっと小さかった頃の昔はと振り返ってみると、
う~ん、あんまり一家団欒での夕食という記憶がありません。
まぁ、我が家の子供は歳の差が大きい(10歳差)というのも原因かも。
幸い非行に走ることはありませんでしたが、いまだに二人とも実家暮らし。
そちらのほうが悩みです。
非行かぁ、難しいですね、何事もなく幸せに育つのが一番だと思いますが
なかなかねぇ、私も悪いことは一通りやって育ちました
でもその中で秩序などを学べたことも事実です
どうなんでしょうねぇ非行、やっぱり難しいです。
昔、母も朝から勤め、朝ご飯を食べずに
給食楽しみで〜それでも、ぐれなかったな〜
家にお金もないから、ぐれて、遊ぶ余裕もなく!お金を与えるだけで、非行の道に行きやすい!家庭内問題、大である!
京都を訪ねたときには、京都御苑あたりをうろうろすることにしています。
せっかく家族をもっているのなら、一緒に食べるのがよいと思います。一日に一回でも、声を掛ける掛けられることがあるとうれしいです。
2人の子どもは家を離れました。同じ市内に住んでいますので、よく行き来はしているのですが、妻と2人の生活が3年目。以前よりよく話すようになりました。静かになりましたが、2人で賑やかに暮らそうと思っています。
少しでも暮らしやすい社会、道理が通る社会にしていきたいですね。
外に向かう元気があればまだよいのですが、内に内にと引きこもってしまうような元気のなさは気に掛かります。
子どもも大人もモリモリ食べることができるなら安心だとわたしは思っています。
給食を食べに学校へ。
ちゃんと目的持った子ですね ❗
家族が2人となり、1人での食事が珍しくなりました。
学校の給食は大切だと思います。