「よりみちパン!セ より良く死ぬ日のために」井上治代 理論社 2010年 /「宮本常一さん 教育について」 ⑫-『庶民の発見』講談社学術文庫 1987年【再掲載 2017.8】

今日は11月30日、日曜日です。


今回は、井上治代さんの、
「よりみちパン!セ より良く死ぬ日のために」を紹介します。



出版社の案内には、

「死ぬ日まで、あと何日?―人がより良く生きるためにある、
『死』という営み。いつか、かならず訪れる『その日』の
 前に学んでおきたい、葬式とお墓のこと。-中学生以上。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「『没後作僧』没した後、僧にする」


・「地方で香典が『お金』になっていくのは大正~昭和初期」


・「『公序良俗に反しない限り』の条件付きで散骨は違憲ではない見
 解(1991年)により、まき方や場所について自主的に規制をしなが
 ら行っている」



もう一つ再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑫を載せます。
知る喜びを感じることができました。





☆「よりみちパン!セ より良く死ぬ日のために」井上治代 理論社 2010年

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1 葬式とお墓にはナゾがいっぱい

臨死体験は死んでいない



戒名(法名-浄土真宗 法号-日蓮宗)
仏教徒を示す 江戸幕府の「寺請制度」
~ 仏教寺院が役所の役割 「宗旨人別帳」
「没後作僧」没した後、僧にする
     ~剃髪の真似
葬式
     - 受戒と引導
生前戒名 
     ~ 寺院との相談



  お葬式で赤い服を着てはダメ?
古代の喪服
      白(生成り)か?
黒は明治期からか?
戦後は黒に統一
故人の死に装束
      自分なりのものも


 「お香典」って誰にあげているお金なの?
地方で香典が「お金」になっていくのは大正~昭和初期



葬儀式と告別式分かれているのは?
通夜  
      葬儀式と告別式
       - 葬儀告別式
家族葬は葬儀式のみ
通夜
     - もとは死者に夜通し付き添うことをいう 
         息を吹き返すかもしれない


  お葬式の後、「生もの」を食べるのは?
三日目 初七日
     「精進落とし」
      精進あげ、直会(なおらい)、御斎(おとき)、通夜振る舞い



 「四十九日」ってなんですか?
霊魂
     - 輪廻転生  
       死後から四十九日「中有」「中陰」
生有  本有     中有・中陰



  遺骨はどうして箸?
お骨  
     - 足の方から徐々に上半身に向けて
              (部位のどこかに代表させて)
箸と橋をかけている



  塩を振りかけるのは? 
清め塩
死亡届(死亡診断書)7日以内に提出  
      三日間戦争
火葬・埋葬許可証(24時間以上経過



自分の葬式、自分でやり方を決められる
葬儀業者  
     火葬 6~7世紀 
     土葬は今も可能-しかし墓地のみ
風葬も長い間主流 
火葬 1940年 50%  1980年代 90%超
「公序良俗に反しない限り」
       条件付きで散骨は違憲ではない見解 1991年
        → まき方や場所について自主的に規制をしながら行っ
         ている 



墓石 
    古い墓
     - 個人葬
江戸末期
     ~ 明治期に広がった家の墓(家紋)
このごろの墓の個性化は家の意識の薄れ
     - 火葬の普及と共に



  継ぐ人がいなくなったお墓は?




2 わたしたちの死のかたち


3 死の味のする生の幸福

  明治に制度化された家












☆「宮本常一さん 教育について」 ⑫-『庶民の発見』講談社学術文庫 1987年【再掲載 2017.8】


[出版社の案内]

日本の農山漁村は昔から貧しかった。そして古い時代からこの貧
の問題の根本的な追究が欠けていたのではないか、と著者はいう。
本書は、とくに戦中・戦後における嫁の座、私有財産、出稼ぎ、
村の民主化、村里の教育、民話の伝承などを通して、その貧しい
生活を克服するため、あらゆる工夫を試みながら精いっぱいに生
きる庶民の姿を多角的に捉えたものである。庶民の内側からの目
覚めを克明に記録した貴重な庶民の生活史といえよう。

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◇村里の教育

生活技術の伝承 
  ① 若い人々に社会的な存在としての性格を植え付けていくこと
  ② 個人が生きていくための方法や手段を身につけていくこと

  言葉と文字
   = 教育の武器



助け合い制度 
  大きな家(社会保障の役割)
  → 凶作に備えて
他村との協力
    惣中



村の道徳律 
  ① 公生活の教育  協同精神
② 私生活の教育  生活技術



しつけ 
  「躾」の字は中国にはない
「シツケがよいとは,その社会における共通感覚を身に付け動作の
   上にそつのないこと」

   崩れない折り目を付けること
  = 実践を通して生き方を一つのかたちとして身に付けていく
     こと

   シツケ奉公「シオふんでこい」

   西日本の基準 
    ・モッタイナイ(義理)
    ・オカゲ(義理)
    ・バチ(恥)

   <天地神仏の加護>
   言葉遣い 行儀 訓練



東日本と西日本
東日本
   … 同族結合
西日本
   … 地縁結合



一人前 
  コツを覚える 
   = ある一定の能力
   → 共同作業



文字の教育 
  文字は村外との交渉の上に必要
  - 農民
       文字を覚えるため(寺子屋)
     「文字教育」が国民全体の文化を高めた




◇底辺の神々

差別 
  ① 未解放部落
② 憑きもの筋
※ 日本にはパブリックマインドができていない
  → 選民意識と愚民意識



憑きもの筋  
  噂に悪意のこめられたときほど始末の悪いものはない

  伴う
   … 羨望 同情 敬意 軽蔑

  悲劇

  モノが憑く 
   … 過去の社会ではありふれた現象 
   = 狐狸にばかされる

  憑く
   … 一定時間を経ると正常に戻る

 「過去の我々の社会は,この憑くことや神懸かりの現象に特別の意味
  を認め,その異常精神状態の人々から正常の者では聞けない神の声
  や自然の声を聞こうとし,それによって目に見えないものの与える
  災害を防ごうとした。」
   → 女(巫女)

  動物の霊のたたり 
    キツネ(意地悪)と蛇(執念深い)
    生駒山脈  
      狐や蛇をまつるものが多い

  神人や巫女
一部には尊敬されて一部には軽蔑されている

  「つきもの筋」
    憑きもの 
      ・キツネ(山陰) 
      ・犬神(中国四国九州) 
      ・蛇神(西海)



盲僧 
  盲目の人が多かった
   - 按摩
  門つけ 
    琵琶法師 三味線ごぜ
  門付けを公認してもらい上前をはねながら細々と生活していた。