「空と慈悲の物語 維摩経」釈撤宗 NHK100分de名著ブックス 2022年 ⑤/「強く生きたいと願う君へ」坂本光司 WAVE出版 2012年 ③【再掲載 2014.6】

今日は12月12日、金曜日です。



今回は、12月9日に続いて、釈撤宗さんの
「NHK『100分de名著』ブックス 維摩経―空と慈悲の物語」
の紹介 5回目です。



出版社の案内には、


「『100分de名著』で2017年6月に放送され、大好評を博した
『維摩経』がついに単行本化。特別章『空だからこそ』を加筆。
大乗仏教の経典の中でも異彩を放つ存在である『維摩経(ゆい
まぎょう)』。そこで説かれる内容は、仏教の『そもそも』を見
つめ直す視点や、世俗と世俗に関わることを肯定し、しかし執
着や分別心から己を解き放ち生き抜くことを説くものだ。
著者は仏教思想の大転換点として『維摩経』の解説を行い、
『空』と『慈悲』という仏教思想の両輪を、そこに見る。また、
維摩という在家の老人による、『困難を抱える人びとが苦しん
でいる限り自分の幸せはないという他者性を重んじた考え方』
は、極めて今日的な示唆を与えてくれるとする。
特別章として、仏教の本質でもある『空』思想への理解を深
める論考を、『維摩経』の関係を示しながら付す。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「克服すべき三毒は『貪欲(友愛)』『瞋恚(怒り)』『愚痴(痴)』」


・「慈悲の基本は『他者の痛みを我が痛みとする』『他者の喜びを我が
喜びとする』心の共振現象」


・「慈悲とは単純に『他者に対する情けやあわれみの心』を指すのでは
なく、相手の痛みや苦しさを自分のことのように感じる共振を意味
している」




もう一つ再掲載になりますが、坂本光司さんの
「強く生きたいと願う君へ」③を載せます。





☆「空と慈悲の物語 維摩経」釈撤宗 NHK100分de名著ブックス 2022年 ⑤

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◇「得意分野」こそ疑え(2)


<5章「文殊師利問疾品」>                           

□文殊菩薩
 「わたしが維摩さんのところに行きます」 
- 最初は拒んでいたが仕方なく引き受けた


「維摩と文殊の出会いの場面」
文殊 「病気の原因は何、いつから、何をすれば治るのか」

維摩 「ものごとの本当の姿を理解できない(痴)とコントロー
        ルできないほど次から次へと移る心(友愛)が原因でわ
        たしは病気になってしまった。もしすべての人がこの
        病気に罹らないでいられるならば、そのときこそ完治
        することでしょう」

- 克服すべき三毒 「貪欲(友愛)」「瞋恚(怒り)」「愚痴(痴)」




□維摩の病の原因は「慈悲」だった
菩薩(悟りを求めて仏道をあゆむものすべて)は人々の心に寄り添
  おうとしているうちに自分も病に罹ってしまった

◎ 二本柱「慈悲」と「空」
     慈悲の基本
「他者の痛みを我が痛みとする」
      「他者の喜びを我が喜びとする」
= 心の共振現象

           維摩は人々の苦しみに心身をチューニングした結
         果病気になってしまった

  ◎ 慈悲とは単純に「他者に対する情けやあわれみの心」を指すの
   ではなく、相手の痛みや苦しさを自分のことのように感じる共振
   を意味している

  ◎「自分の都合」というバリア     
     バリアをはりっぱなしにしていると次第に心身が錆び付いて
    しまう


  文殊菩薩は‥ 「智慧の象徴」  

  維摩は‥   「慈悲の象徴」

   ※ 見舞いを引き受けたのも文学性



□並び立つ智慧と慈悲
大乗仏教では慈悲が強調される










☆「強く生きたいと願う君へ」坂本光司 WAVE出版 2012年 ③【再掲載 2014.6


[出版社の案内]

40年にわたり、6600社の働く人々の生き様を見てきてわかったこと
- 「勝つ」から強いんじゃない。
60万部『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ著者が贈る、
人生の教科書、動じない心をつくる15の法則。

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◇本質を見極める力をもつ(1)


人の器は皆同じ そこに何を入れるかで人生は変わる
 × 価格競争
消耗戦から抜け出す武器を持て

  知識がわらしべになる時代
 ◎ ある銀行マンのエピソードP55

  情報に追いかけられるようになれ
  ◎ 数多くの情報に触れること
     新聞-記事をスクラップ 

  最も重要なのは情報を集める目的

  意味のある情報のみ蓄積  
    調べれば分かることは覚えておかなくてよい
 周辺分野は見出し情報のみ
    「あれもこれも一応知っているけれども深く知っているのは
     専門分野のみ」
      = T型の情報インプット 

  複合型人財を目指せ
   穴掘りに似ている
  「人の能力はみんな同じ 誰もが一升升を持っている しかし、
     その中に入っているモノが違う」
- 一升ますを何で満たすか




全体を見晴らしながら「目の前の仕事」に全力を尽くせ

  優れた人物で「望む仕事」に就いた人は少ない
  塚越寛(伊那食品工業)

  奇跡の会社「会社は社員の幸せのためにある」
50年以上リストラをせず安定した好業績

  中卒 - 結核のために高校中退
 入院は3年 - 哲学書・経営書を読みふける毎日

→ 製材会社に何とか就職
    人の倍働いた うれしくて

  → 経営者の目にとまる
 関連会社で業績が悪化した「伊那寒天工業」の実質的
     社長に21歳で抜擢




逆境を最大限に生かす
  大山泰弘 
    チョーク製造・日本理化学工業(知的障害者雇用)
本来は教師志望 → 父の跡を継ぐ

  目の前の仕事に全力を尽くせ

  全体を見晴らす視点を育てる
社員は課長の視点、課長は部長の視点
     - 一級上、二級上の視点
グローバルに考える




視点の高低がその人の人生を左右する
未来工業 1965年創業 清水昭八さん、山田昭男さん



現象に惑わされず、常に本質を見極めろ

 「一生懸命」が曲者だ
  現象問題  と 本質問題  
    ◎本質問題さえ正しく把握できれば

  「歴史観」をもって考える
「客観」「歴史観」「世界観」

  「本質」をつかむ思考法
  実績を上げている小売店 

  「杉山フルーツ」富士市・吉原商店街
吉原商店街  
     1994年 大型店二つが撤退
本質問題「大型店に頼る」

   杉山フルーツの改革を志す
  贈り物需要に特化 + お客様視点
→品質にこだわる  + 年中無休
1991年の年商8000万円が数倍になる