「教育変革への展望1  教育の再定義」佐藤学 秋田喜代美 志水宏吉 小玉重夫 北村友人 岩波書店 2016年 ② /「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑩【再掲載 2018.5】

今日は1月17日、土曜日です。



今回は、1月14日に続いて、岩波講座、

「教育変革への展望1 教育の再定義」2回目の紹介です。



出版社の案内には、


「本企画全体の見取り図となる第1巻には、5つの重要テーマ
 にそくした編者による論文を収め、関係の専門領域で活躍す
 る識者との対話を掲載する。ゲスト=湯浅誠(社会活動家)
 宮本太郎(政治学),湯澤直美(社会福祉),鈴木寛(元文部
 科学副大臣),酒井啓子(中東研究)」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「1950年代における教育の脱政治化」


・「冷戦期リベラリズムとはリベラルな装いを強くはらんだ脱政
  治化にある。勝田守一(京都大学)に代表されるリベラルな
教育学が台頭化した」


・「教育的価値観の中立性を担保する鍵は『子どもの発達』から
の視点」





もう一つ再掲載になりますが、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」⑩を載せます。




時間がありましたら、

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にもお立ち寄り願います。








☆「教育変革への展望1  教育の再定義」佐藤学 秋田喜代美 志水宏吉 小玉重夫 北村友人 岩波書店 2016年 ②

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◇公共性の危機と教育の課題  小玉重夫

1 1950年代における教育の脱政治化 

 (1)問題の起点としての1950年代

1950年代は教育の脱政治化の時代


 (2)逆コース史観からの捉え直し

1946 第一次アメリカ教育使節団報告書  
         日本国憲法発布

1947 教育基本法 学校教育法制定 
         新制小中学校発足 
         日教組結成

1948 教育委員会法制定
 ← 修正
冷戦構造の成立
1947 トルーマン・ドクトリン
1948 南北戦争
1949 東西ドイツ 中華人民共和国
1950 朝鮮戦争 マッカーシズム


  「逆コース」
  日教組 VS 政府
1950 第二次アメリカ教育使節団 
レッドパージの開始

1951 日教組 1月中央委員会
        「教え子を再び戦場に送るな。青年よ再び銃を
         取るな」 

     1952 サンフランシスコ講和条約

1953 京都 旭丘中学事件 (保守VS)

1954 教育二法  成立

1956 教育委員会法廃止

  冷戦期リベラリズム 
    = リベラルな装いを強くはらんだ脱政治化にある

   ◎ 勝田守一(京都大学)に代表されるリベラルな教育学
    が台頭化し脱政治化

   ◎ 教育的価値観の中立性を担保する鍵 
       「子どもの発達」視点   


 (3)公儀と秘儀          





2 脱政治化と公共性の危機

 (1)冷戦と教育基本法

  教育基本法14条(旧8条)2項
      「学校の政治的中立超党派性」


 (2)教育基本法14条(旧8条)の空洞化


(3)戦後における公共性の危機

政治的意味空間の解体




3 教育の再政治化

 (1)政治的意味空間の再構築とネオリベラルの意味転換


(2)教育の再政治化と政治政策に向けての動き




4 教育の再政治化と向き合うため

 (1)高校教育の再定義


 (2)政治的リテラシー
イギリス 
      1998年 バーナード・クリック 
            シチズンシップ教育
「クリック・レポート」


(3)政治的中立性の捉え直しを


(4)論争的問題と深く教える教育











☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑩【再掲載 2018.5】


[出版社の案内]

ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。
古代から、中世、近世、近代まで、各時代の日本思想にこ
そ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
のニッポン・オリジナル

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◇プラグマティズム的朱子学「和魂洋才」

□プラグマティズム
19世紀後半~20世紀 
米国中心「実用主義」
「思想とはそれが行動に結びつき具体的な結果が出てか
      ら価値が決まるものだ」

思想 ←→ 日常生活



□江戸時代 
  実学
  「実際に役立つ学問」洋学者多い、

  朱子学の立場からも 新井白石(1637~1725)

  新井白石 
  理
     = 自然科学的な方法 ~ 神の存在を認めない
  「神は人なり」
    「古史通」

「西洋紀聞」 イタリア人 ヨハン・シドッチ尋問調書
ヨーロッパの知性は科学技術のみ日本より一日の長
 ←→ 精神論や道徳論は日本の方が優れている

 → 和魂洋才



□佐久間象山(1811~1864)
「東洋道徳 西洋芸術」
夷の術を以て夷を防ぐ



□横井小楠(1809~1869)
歴史的事実の中に「理」を見出す 
   = 朱子学の現実的解釈
福井藩
   - 幕政には協力 「公武合体論」
開国論
    理念より政策優先・幕藩体制を存続させる道

  佐久間象山、横井小楠ともに狂信的人間から暗殺される




◇町人の思想家

□山鹿素行  
  武士による「道徳や思想の独占」
- 武士以外の出身の思想家



□石田梅岩(1685~1744)
  農民の子 
  43歳で奉公をやめ45歳で公開講義「聴講自由席料無料」
平等主義による新解釈
身分制度
     = 平等な分業
「正直」の実践
   前提
      「人は誰でも商品の価値を見極め他人の内面を見抜
       く眼力を持つ」
        = 反愚民論
「身分の上下を否定・職分論」
    → 心学



□山片蟠桃(1748~1821)
商人出身「番頭」から名前 
   - 資本主義原点に近い
コメ 
   - 不足がちのものはわずかずつ消費して長持ちさせる
    のが正しい需給のあり方で、自然な市場の動きに任せ
    た方がよい
→ 商人の高い公共心と倫理観が前提 庶民への人間信頼
     アダム・スミス(1723~1790)と近い
「無鬼論」から「夢の代」