「英語化は愚民化」施光恒 集英社新書 2015年 ②(後) /「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑧【再掲載 2017.10】

今日は4月6日、月曜日です。



今回は4月3日に続いて、施 光恒(せ てるひさ)さんの
「英語化は愚民化」の紹介 2回目です。




出版社の案内には、


「漱石、諭吉もあきれた明治の英語公用語化論の再来。英語化
 政策で自ら『植民地』に。英語化を進める大学に巨額の補助
 金を与える教育改革から、英語を公用語とする英語特区の提
 案まで。日本社会を英語化する政策の暴走が始まった。英語
 化推進派のお題目は国際競争力の向上。しかし、それはまや
 かしだ。社会の第一線が英語化されれば、知的な活動を日本
 語で行ってきた中間層は没落し、格差が固定化。多数の国民
 が母国語で活躍してこそ国家と経済が発展するという現代政
 治学の最前線の分析と逆行する道を歩むことになるのだ。
 『愚民化』を強いられた国民はグローバル資本に仕える奴隷
 と化すのか。気鋭の政治学者が英語化政策の虚妄を撃つ」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥


・「今回の英語化が最も危険なのは、上からの動きの新自由主義
政策により効率化が進み、切り捨て状態になっているから。
  大学も効率化が進められたため文科省などの意見が下りやす
  くなっている。」


・「今回の英語教育改革のねらいは、世界市場の奪取とグローバ
  ルな資本を呼び込むこと。最良の英語教師はネイティブスピ

 ーカーという必要があるのか。TOEFLに利権はないのか」


・「新しく出現したエリート層は地域社会や国家には何らかの愛
着や忠誠心もない」



もう一つ再掲載になりますが、瀬川清子さん、植松明石さん編による
「日本民俗学のエッセンス」⑧を載せます。



時間がありましたら、

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☆「英語化は愚民化」施光恒 集英社新書 2015年 ②(後)

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◇グローバル化・英語化は民主的なのか?

EUで上がる疑問の声  
   民主主義の機能不全をもたらしたブリュッセル体制

グローバル言語が損なう民主的正統性

 「ネイション」に根ざした自由民主主義

民主主義の前提条件としての連帯意識

日常の言葉で政治を論じることの大切さ

 言語の分断が格差をもたらす

福祉政策にも連帯意識が必要

自由そのものも言語が基礎

 グローバル化が自由民主主義を破壊する 



◇英語偏重教育の黒幕・新自由主義者たちの思惑

 なぜ今回の英語化が最も危険なのか
上からの動き
    - 新自由主義で効率化が進んだ
    ~ 切り捨て
   ※ 大学も効率化が進められたため文科省などの意見が下
    りやすくなった

 言語や文化を障壁と見倣す新自由主義

 新自由主義の広がり
    開放経済 規制緩和 小さな政府
    黄金の拘束服と乱れる国民の生活   

デフレ不況はグローバル化が大きな要因

 怪しい処方箋

成長戦略の疑わしさ

 英語教育改革のねらい
   ①世界市場の奪取
   ②グローバルな資本を呼び込む  
   最良の英語教師はネイティブスピーカー?
  TOEFLという利権




◇英語化が破壊する日本の良さ

 グローバル化・英語化が庶民を社会から排除する

 言語が創ってきた日本らしさや日本の良さ
「タタンゼ」効果

 低年齢化の影響 
△「思いやり」「気配り」「譲り合い」
日本 「互助」

    英国 「公正さ」「コンプライアンス」
 英語化で壊されるもの  
①思いやりの逆襲と「日本らしさ」
②「ものづくり」を支えると適文化的遺産
③良質な中間層と小さい知的格差
   ④日本語や日本文化に対する自信
⑤多用な人生の選択肢




◇今後の日本の国づくりと世界秩序構想

 英語支配の秩序構造 津田幸男
  言語だけが根拠となる不公正な世界秩序
  勝てない日本
   → 棲み分け型の多文化共生社会 
      「選択」「土着化」の視点を!

 母語で豊かな人生が送れる世界をつくる

 「エリートの反逆」の時代に    
1995 クリストファー・ラリシュ 『エリートの反逆』

新しく出現したエリート層は地域社会や国家には何らかの
 愛着や忠誠心もない
   = 愛着障害
     同じ○○人という連帯意識を持たない
      → 「グローバル・エキスパート」の危険    



◇施光恒(せ てるひこ)

1971年 福岡県生 政治学者

 九州大学大学院比較社会文化研究准教授

 慶應大学法学部政治学科卒 英国シェフィールド大学院修得 












☆「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑧【再掲載 2017.10】

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◇金田一京助 その研究と方法  馬場優子

1.学問的経歴
 アイヌ研究者 
      ユーカラ研究を通して
       → 研究領域の広さと研究者再生産

    M15 盛岡生 ~ S16
    盛岡中 → 二高 → 東京帝大 博言学科
上田万年,新村出

アイヌ語
       神保小虎・金沢庄三郎 「アイヌ語会話辞典」M33

    M40 樺太へ 樺太のユーカラ筆録
   当時
         ○鳥居龍蔵 満州蒙古調査
         ○坪井正五郎・石田収蔵 樺太調査
         ○下斗米秀次郎 樺太探検

    彼の楽天性 

    後援者・師である上田,新村,柳田,渋沢
学問に対する真摯さ,几帳面さ,慎重さ,計画性,自
     己規律の強さ    

   「アイヌ叙事詩ユーカラの研究」S6

    S3 46歳で東大助教授 → 国語学へ




2.金田一における研究の意味と目的

 「北海道旧土人保護法」M32 アイヌ文化記録保存を主張

  日本人種生成論 
    M20~大正初年  坪井正五郎 対 小金井良精
   アイヌコロボックル論争
 アイヌ伝統文化の重要性




3.アイヌ研究への貢献

 ① ユーカラの体系化
    散文 → 叙事詩 - 韻文
    神々のユーカラ(神謡)
    英雄のユーカラ(英雄叙事詩)-狭義
    ユーカラ体詩曲(メノコ・ユーカラ)
神謡 → 聖伝 → 英雄叙事詩

 ② アイヌ語文法構造の解明
  知里幸恵とワカルパの娘ユキ  
     四米大陸とのつながり

 ③地名研究 チェンバレンM20 
    金田一「北奥地名考」アイヌ名の日本語化




4.金田一における方法論上の特色

金田一の関心
   - 口頭伝承

  科学的地名研究

  帰納法・実感の科学