「心を操る文章術」清水義範 新潮新書 2014年 ⑤(最終) /「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 ⑥【再掲載 2016.10】

今日は4月16日、木曜日です。



今回は4月13日に続いて、清水義範さんの
「心を操る文章術」の紹介5回目 最終です。




出版社の案内には、


「文章は、ちょっとした工夫で印象がガラリと変わる- 文体
 模倣の名手が、『笑わせる』『泣かせる』『怖がらせる』『怒ら
 せる』『和ませる』文章を書くために必要な発想とテクニッ
 クをつぶさに伝授。小説、エッセイ、新聞記事など様々な実
 例をもとに読み手の感情を揺さぶることのできる文章と、で
 きない文章の違いを明快に解き明かす。ユーモア満載で描か
 れた異色の文章読本。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥


・「2チャンネル、ある種のブログ、ツイッターには近寄らない
  方がいい。上から目線で、独善的にキツイ決めつけをする」


・「新聞の社説ってこういう怒らせ文章でどうすればいいのかの
  提言はどこにもないことが多い。嫌味で後味の悪い文章とい
う印象。」


・「いい人の振りをし過ぎるのは禁物」




もう一つ再掲載になりますが、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」⑥を載せます。





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にもお立ち寄り願います。






☆「心を操る文章術」清水義範 新潮新書 2014年 ⑤(最終)

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◇文章で怒らせる

□「敵のために火を噴く怒りも過熱しすぎては自分がやけどする」
                      シェイクスピア

 なぜ怒らせなければならないのか
×2チャンネルへの書き込み
    2チャンネルは「投げつけ言葉の宝庫」 
      攻撃的な発言があふれかえっている
       - 悪口が並びやすい
    ◎ 近寄らない方がいい    
2チャンネル ある種のブログ ツイッター
「上から目線」
「独善的にキツイ決めつけ」投げ掛ける

   檄文は怒らせる文章
土佐の武市半平太(瑞山)書きまくった



□プロレタリア文学も新聞の社説も
   新聞の社説ってこういう怒らせ文章でどうすればいいのか
  の提言はどこにもないことが多い
    ~ 嫌味で後味の悪い文章  



□何かのために書く文章はだめ




◇文章で和ませる

□いい気持ちの文章は人を和ませる

 人間へのほっこりとした愛
   石垣りん『花嫁』   
丸谷才一『朝酒』

 いい人の振りをし過ぎるのは禁物




◇清水義範

1947(昭和22)年 名古屋市生  作家

 1988『国語入試問題必勝法』吉川英治文学新人賞

 2009中日文化賞










☆「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 ⑥【再掲載 2016.10】

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<15年戦争の時代>

◇時代思潮

1931(昭和6)年 満州事変 ~ 1945(昭和20)年 敗戦

  1937年 侵略以後  
    児童文学 → 小国民文学

 1938年 内務省「児童読み物改善に関する指導要綱」
  芸術的児童文学の「復興現象」,戦争児童文学

  良心のあかし 
    吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
 山本有三 『心に太陽を持て』
    =『日本小国民文庫』全16冊(1935)

  ルポ 
    川崎大治 『村の保育所』
国分一太郎『戦地の子供』



◇言論統制と復興現象 戦中期の児童文学(前期)
  戦中児童文学 昭和10年(1935~1945)代 

  1936年
    <小国民文庫シリーズ>新潮社 1935~1937
山本有三『心に太陽を持て』 
     吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
     「児童読物改善ニ関スル指示要綱」の成立

  1938.10.26 内務省警保局図書課

  1941.12.23 「日本小国民文化協会」
○めざしたもの 
      小国民文化統制 佐伯郁郎中心 
         振り仮名廃止-眼鏡の多さ
  → 文部省推薦図書 第1回 1939年6月分
浄化運動 
          → 認証
          → 思想統制
          = 方向付け

  「復興現象」について
     権力の側による児童文学の「庇護現象」



◇「少国民文学」の時代

  日中戦争から太平洋戦争へ
  日本 1931~ 日中戦争 1937 シナ事変

米英による中国援助ルートを断つために仏印(ベトナム)に進駐
  ← 米国 日本への輸出禁止

択一 
    ① 終戦 か 
    ② 米英へ宣戦布告 か

  出版状況 
    少ない資源を軍事優先  生産力低下 → 配給制度
 日本出版文化協会の承認なければ用紙割り当てナシ!

  「少国民」という呼称
1941.4 小学校 → 国民学校
  天皇にすべてを捧げる国民の一員として鍛える
児童文化 - 少国民文化
児童文学 - 少国民文学

  軍人伝と軍人養成 9軍神

  現実生活群

  少国民詩の戦意高揚

  中国の子供,亜細亜地域群
   - 日本の戦争肯定

  全体像と戦争責任



◇抵抗の児童文学 銃後の女性像を中心に

  出版統制の強化 出版機能の停止へ 

  壺井栄の二つの童話 
    1944年 『夕顔の言葉』『海のたましひ』文学抵抗

  銃後の女性たち

  強化される母性政策
    産む性 多産報国思想

  芸術的抵抗と作品の二重性

  抵抗と迎合
    『風と花びら』平塚竹二   
      「海のたましひ」