260713 「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ① /「調査報告『学力格差の実態』」志水宏吉 伊佐夏実 知念渡 芝野淳一 岩波ブックレット№900 ③【再掲載 2017.7】

今日は7月13日、月曜日です。



今回は、西本鶏介さんの
「もう一度読みたい子どものための文学」の紹介 1回目です。




出版社の案内には、


「長年、児童文学評論を牽引してきた著者が、子どもの文学から
 人生の真実を読み取る指針を2作品ずつとりあげ対照的にやさ
 しく解説。」


とあります。



わたしも児童文学大好きです。


もう一度読みたくなる西本鶏介さんの本の紹介です。


出版が古い本が多いのですが、普遍的なものが描かれているよう
に感じます。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥


・「老いたからといって遠慮せず、誇りと自信をもって本能のま
  ま毎日を!あくなき人生への挑戦を!」


・「急がず焦らず、孫の心を豊かにしてあげるおじいさんになる
努力を!」


・「この世に離婚した親はたくさんいる。そういう親の元で、辛
  い思いをしている子どももたくさんいる。また、逆に、親た
ちが離婚しないために辛い思いをしている子どももたくさん
いる。親のせいで子どもたちに辛い思いをさせるなら、子ど
もたちとそういうことについて、きちんとわかりやすく話し
合わないのは甘やかし、間違ったことなのだ」









もう一つ再掲載になりますが、岩波ブックレレットの
「調査報告『学力格差の実態』」③を載せます。
このような地道な調査の報告が広く知られると子どもたちの学
力づくりに役立つと考えます。



時間がありましたら、

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にもお立ち寄り願います。








☆「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ①

本.jpg

□「にんじん」ルナール 南本史訳
   母による虐待 49のエピソード 
母子の愛情


□「杜子春」芥川龍之介 
   我が子のためなら命を捨てても惜しくない  
   感動的な場面
   母子の愛情 


□「ヨーンじいちゃん」ペーター=ヘルトリング 偕成社
   祖父と孫
   老いることの悲しさと残された人生をわがまま一杯に生き
   ようとする祖父
老人のエゴを容赦なく描き、それに驚き苦しみながらもじ
   いちゃんを愛せずにはいられない孫の思い
   老いたからといって遠慮せず、誇りと自信をもって本能の
   まま毎日
    - あくなき人生への挑戦


□「だいじょうぶだいじょうぶ」いとうひろし 講談社 祖父と孫
   祖父と孫の結びつきと子どもの成長   
幼い孫を励まし続けるおじいちゃんと、今度は病気になっ
   たおじいちゃんを励まそうとする孫
× 孫うけ一途
急がず焦らず孫の心を豊かにしてあげるおじいさんになる
   努力を!


□「マヤの一生」椋鳩十 動物への愛 
   マヤにひどい仕打ちを加えた権力や戦争への憎しみ
動物は人間のペットでも慰めものでもなく一個の独立した
   命


□「黒馬物語」ウンナ・シューエル ウィクター・アンブラス画 
   動物への愛
   馬の自伝 
   19世紀のイギリス人 貧富の差がなくなる事への思い


□「モモちゃんとアカネちゃん」松谷みよ子 菊池貞雄  
   離婚 1974 幼児の視点で描かれた母の小説


□「ふたりのロッテ」ケストナー 池田香代子 岩波少年文庫
   離婚 
    双子 - いれこに  
       ~ こどもの心を深く考えるケストナーならでは
        の作品   
   「この世に離婚した親はたくさんいる。そういう親の元で、
    辛い思いをしている子どももたくさんいる。また、逆に、
    親たちが離婚しないために辛い思いをしている子どもも
    たくさんいる。親のせいで子どもたちに辛い思いをさせ
    るなら、子どもたちとそういうことについて、きちんと
    わかりやすく話し合わないのは甘やかし、間違ったこと
    なのだ」と (物語の中で語るケストナーの言葉)    












☆「調査報告『学力格差の実態』」志水宏吉 伊佐夏実 知念渡 芝野淳一 岩波ブックレット№900 ③【再掲載 2017.7】

[出版社の案内]

「確かな学力」路線への転換以降,学力格差は縮小されたのか。
関西での大規模調査から検証する。

本2.jpg

Ⅲ 学力の男女格差

1 男子の学力問題 
   読解力は女子の方が高い 


2 男女の学力差はどのように変化したか
   男子において高学力層を伸ばせていない


3 学習にかかわる意識や態度にはどのような違いがあるか
   男子
     - 分極化
   女子  
    国語
     ← 家族や友達とのコミュニケーションの豊富さ 
     - 言語活動
   ※ 男子は「競い合い」、女は「教え合い」が学力と結び
    ついている


4 女子の不利は解消されたと言えるのだろうか
   自尊感情は男子の方が高い
※ 男子は競争することが、女子は協同することが、それ
    ぞれ学力と強く結びついている
競争社会
    → ▲女性の能力が阻まれる可能性
  ▲競争心を持たない男性が排除される可能性



Ⅳ 家庭環境と学力格差

1 家庭の教育環境と学力・学習意欲・学習行動
   「ふつう」「恵まれない」
      子どもたちの意欲と学習行動が以前より改善された


2 社会関係資本への着目
   人と人とのつながり(社会的資本)
    -「つながり格差」2012
   ※ 地域の行事によく参加すると答える親の子どもほど学
    力が高くなっている
     - 人と人とのつながり  


3 3つの資本と学力格差
   経済資本(収入) 
   文化資本(本 新聞) 
   社会関係資本(行事 ニュース)
   ※ 文化資本 > 経済資本 > 社会関係資本


4 地域背景別に見た資本の影響力
 地域背景
    「要生活保護率」
    「準要生活保護率」
    「ひとり親家庭率」
    「外国人児童在籍率」
     -「地域背景:ふつう」は「地域背景:しんどい」に
      4点低い        


5 社会関係資本の可能性
   家庭の収入が相対的に少なくても親子のつながり、学校の
  つながり、地域とのつながりが豊富であれば、学力を一定水
  準に保つことができる


6 小活
   「子ども調査」
     教育的環境による差は2001年から2013年に縮小
   低層・中層の頑張り
   「保護者調査」
      - 親がもつ「資本」の多寡により比較的大きな学
       力格差   
◎ 学習意欲や学習行動を改善すること
  ◎ 親子間、親と学校の間、親地域の間のつながりの可能性